スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Live At La Spezia Jazz Festival (Italy, July 7, 1979)

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MP3のダウンロードのみの販売でしょう。典型的な海賊盤、音質も雑音がひどい。とにかく客席からの声がうるさい。前半だけ聴くと「この程度ならいい」と思うかもしれないけど、後半、割れまくってるテイクもありますよ。メンバーは最後のMCで、アンディ・ラヴァーン、ビクター・ジョーンズとチャック・ローブはわかるんだけど、ベースがわからない。ジョン・バーグ?と聴こえるけど、ブライアン・ブロンバーグなのかな。すみません、わかりません。

 

メンバーは変わっているけど、70年代のそれまでのレパートリーがリアルタイムのものと混在していて、興味深い。とはいえ、ラヴァーンやローブの時代のレパートリーは基本的にどれもつまらない。見慣れない「Sea Breeze」は全然爽やかじゃないし。1978年頃のボブ・ブルックマイヤー時代のつまらなさがまだ続いている感じかな。まあ、ゲッツファン中級者くらいになるとこのアルバムのラインナップでなんとなくサウンドを予想できて、ちょっと警戒するかも。

 

と不満ばかり行ってきましたが、ここではゲッツのソロがとても良い。キャリアの中でたまに聴かれるフリーキーなアプローチも出てきて、楽しめます。音質が気になるようではマニア道を極めることはできません。

 

 

Live At La Spezia Jazz Festival (Italy, July 7, 1979)

Live At La Spezia Jazz Festival (Italy, July 7, 1979)

  • 発売日: 2014/01/27
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

Jazz At Radio Rai

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MP3のダウンロードのみの販売かと思います。リアルCDが見つからないので。いろんなミュージシャンの「Radio Rai」シリーズがあるようです。準海賊盤かな、冒頭が欠けているテイクもちらほら。

メンバーは1969年「The Song Is You」と同じ、スタンリー・カウエルにミロスラフ・ヴィトゥス、ジャック・ディジョネットという顔ぶれ。多分これも同じ1969年録音なんだろうけど・・・

 

しかしこのアルバムのレアさは、ゲッツが「Matrix」を演奏しているところ。販売側の間違いだろうと思ってたんだけど、実際に聴いてみるとやはり「Matrix」でした。うん、いいですね。後半にまったくおもしろくないディジョネットのドラムソロがあるのはいただけないけど。

この調子で、最後に収録されている「Felicidade」もそのとおりなんじゃないか、これはレアだ、と思って期待してると・・・「Chega De Saudade」でした。ガクッ。

 

全体的には、このメンバーですからね、つかめるところもあればつかめないところあります。それでもおなじメンバーの「the Song Is You」よりは素直かも。非常に良い発掘音源だと思います。

それと、ヴィトゥスの超強力ビートによる「Desafinado」が笑えます。ああ、うますぎて逆に音楽を壊すことってあるんだな、とわかります。

  

Jazz At Radio Rai: Stan Getz Quartet Live (Via Asiago 10)

Jazz At Radio Rai: Stan Getz Quartet Live (Via Asiago 10)

  • 発売日: 2014/03/14
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

Berlin1974

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 バーコードなどついていますが、たまに見られるCD-Rでの販売。それでも音質は悪くなく、録音日などもちゃんと明記されています。けっこう好きなアルバムです。メンバーはこの頃のレギュラー、アルバート・デイリーにジョージ・ムラーツ、ビリー・ハート。やはりムラーツの出すビートは素晴らしい。何度も言っているように、デイリーはあまり好きではないのだけど。

 

この録音の10日前にミラノで録音されたのが「Grand Stan]。それに収録されている3曲はここでも聴かれる。中でも「Times Lie」、ミラノでは完全に手抜きでしたからね、ここではどうかと思いましたが・・・デイリーについてはさらにひどくなっています。単なるワンコード曲としてしかとらえていない。そして他の2曲はやはりミラノ録音の方がいい出来。

ブルースについては、びっくりするほどゲッツの調子が悪い。1コーラス単位ではいいフレーズもあり指も動いているんだけど、通して聴くととにかく集中力がなくダラダラしている。やめそうでやめない、というのが何度も続く。

 

デイリーが演奏するといつもダメになる「La Fiesta」 は、今回はゲッツがイマイチ。一方デイリーは攻略法がわからず迷走するのはいつもとおなじですが、珍しく少しマシです。

アルバム最後には、アンコールとしてゲッツの正規録音では聴けない「Wave」が!これだけでレア度がぐっと高まります。いや~いい発掘音源だなあ。