スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Stan Getz - Rene Thomas Quartet / Live In Loosdrecht 1971

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ゲッツを好きだといってもあまり深く知らない人は、初めてこの頃のオルガンカルテットを聴くとびっくりするでしょう。いくつか録音が残っています。

このライブ盤、初めて聴いたときはゲッツが手抜きしているなあ、という印象でした。2度目に聴いてみるとそうでもないんだけど、ゲッツがまったく乗り切れていないのがもどかしい。「Dynasty」はこんなではなかったのに。

速い曲はかみ合わず、ゲッツもその場しのぎのフレーズを断片的に吹くだけ。調子悪いなあと思う。アップテンポの「Theme For Emmanuel」は、ゲッツの演奏がまるでアマチュア。続く2人のソロイストも同様。MCの声をきいていると、なんだか病人のようで、もしかしたらこのライブは例の薬の副作用で演奏どころではなかったのかもしれない。

 

しかしやはり問題なのは共同リーダーになっているルネ・トーマス。はっきり言うと、上手ではありません。余裕なく、フレーズというより単音単位で合っていればそれでいい、という感じのソロ。おまけにセンスがまったくない。「Round midnight」でのバック演奏がそれを物語る。それに加えてドラマーもセンスがない叩き方。スローが苦手と思われる、ボロボロのミッドナイトです。

オルガンのエディ・ルイスは音をゆがませていて、これはおもしろい。ゲッツも曲によってはダーティなトーンで攻めているようにも聴こえる。ギターがむしろ普通の音色。そういえばゲッツの音色も少しグロウルさせているように聴こえる箇所がいくつかある。

一番気になるのは、ブックレット内のゲッツの写真が、明るさの関係でよくわからないけど長髪に見えるんですよ、それかな。

 

ちなみに、CD追加曲として8月26日のパリでのライブが2曲収録されている。この2曲は「With European Friends」にも収録されているもので未発表ではないんだけど、これまでディスコグラフィーでは8月7日とされていた。ところが本CDのメインの曲が8月7日のオランダでのライブ。同じ日にフランスとオランダでライブはできないでしょう。できたとしてもブッキングしない!ということで、8月26日説が正しいと思われます。

 

Live In Loosdrecht 1971

Live In Loosdrecht 1971