録音日はなんと1月3日。日本でいう正月三が日からライブやるんですね。後半3曲は別日程でラジオ放送用だからスタジオ録音。
類似のタイトルがたくさんあるけど、久しぶりに出た未発表音源。ケニー・クラークたちリズムセクションは現地調達、冒頭の「Cherokee」からかみ合わない演奏が続く。ゲッツがこの曲のテーマを普通に吹くということは珍しいので、それはそれでレア感がある。
レア感と言えば、このアルバムはレア感だけは満載。「Softly As In A Morning Sunrise」や「Tenderly」、「Over The Rainbow」などせいぜいほかに1テイクくらいしか残っていない曲が聴けるのだから。ピアノ入りの「Yardbird Suite」とかもレア。「Softly As In A Morning Sunrise」はアルバム「People Time」のテイクとは攻め方がまったく違っていて、非常に聴きごたえがある。サイドメンのソロが長めだけど。
サイドメンと言えばゲッツ不参加のテイクが2つ収録されていて、これははっきり言って不要ですね。
ゲッツは音色も良く調子が悪いわけではないのだけど、最初聴いたときはアルバム全体を通して聴くとなんとなくパッとしない演奏という印象でした。リズムセクションがかみ合わないせいだろうか。それとも短めのソロはやる気のなさの現れ?とか。
でも何度か聴いてるとけっこういいんですよ、これ。確かにゲッツとバックが合っていないところも多々あるんだけど。実際ケニー・クラークはゲッツに合わないし、ギタリストはいなくていいかな。