スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Complete Live In Stockholm. November 21 1960 /Jazz At The Philharmonic

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ヴァーヴでLP4枚に分かれていたものがCD3枚組でコンプリートとして発売されたもの。これに限らず、ポリドールから離れてようやくファン待望の音源がCD化されているのはいいことです。

ところが、コンプリートといっているのにこれはコンプリートではない。「Blue N’ Boogie」が入っていないのですよ。CD裏の曲名には書いてあるけど実際には違う。これは、何かな、聴いたことあるけどとにかく違う曲です。さらに、「I Wated For You」と表記されている、ゲッツフィーチャーのバラードは本当は「A New Town Is A Blue Town」なんです。ちなみに、本物の「Blue N’ Boogie」は「Live in Chicago 1988」にボーナストラックとして収録されているので安心してください。なんとかCD化はされています。

以上のことをまとめると、

左:CD記載 右:正しい曲名

「Blue N’ Boogie」 → ?「I Wated For You」ではないけど。

「I Wated For You」 → 「A New Town Is A Blue Town」

 

このJATPにはキャノンボール・アダレーも参加していたけど、ゲッツとの共演はなし。あ、でも上記「Live in Chicago 1988」にはキャノンボールとの共演(別日程)の録音が収録されている。

ゲッツはJ.J.ジョンソンやディジー・ガレスピーとの共演だ。J.J.もガレスピーも、最初に共演盤が出たときは「意外な組み合わせ」とかいって評価されたみたいだけど、もう新鮮味が薄れて(特にガレスピー)、あまりエキサイトしない。

「All The Things You Are 」は、コールマン・ホーキンスドン・バイアスとの3テナー合戦。明らかにゲッツが格上で、4バースなんかも全然違う。ホーキンスは相変わらず空回りでさすがに悲しくなる。

CDでは3枚目にある「Kush」、これはまたつまらない曲を18分もよくやったなあという印象。ゲッツ単独で聴くと8分の6拍子によるソロがばっちりはまっていてカッコいいんだけど、この盛り上がらない曲を各ソロイストが長々と演奏するからだんだんだれてくる。収録されなかった「Blue N’ Boogie」や、「Wheatleigh Hall」など、選曲も当日その場で考えたかのような「速いブルース、以上!」というものが、どうもメンバーやノーマン・グランツのやっつけ仕事を感じさせる。ゲッツによる「The Mooche」は珍しいけど、ソロはやっぱりブルース。

 

Complete Live in Stockholm. November 21 1960

Complete Live in Stockholm. November 21 1960