2019-01-01から1年間の記事一覧
I ゲッツの評伝。ジャズマンの評伝のどれもがそうであるように、恐ろしく長い。特にこの本は、ゲッツに関わった人に関する記述(要するに本の趣旨からすれば寄り道)が多すぎる気がする。どんどん派生していくのです。たとえばモニカについても、モニカの両…
ゲッツのオムニブック。全54曲収録で、その内容はアマゾンのサイトからも確認できます。自力でコピーをした私にとっては特に不要ですし「これを選ぶかなあ?」という選曲も多いです。 音源の収録アルバム表示にはオリジナルアルバムでなくベスト盤や編集盤の…
1961年11月26日ライブの発掘音源。いつもはうるさいロイ・ヘインズが割とまともに叩いていて、ヘインズファンには物足りないでしょうけど私は安堵しています。 内容はというと、すばらしい好演。ただ、やたらと高速の曲が多いという印象です。ここまで飛ばす…
ゲッツが過去に在籍していたベニー・グッドマン・オーケストラ。グッドマンは性格的にはバッドマンだったようで、自分よりスターになっている旧メンバーに対していい気分ではなかったかも。もっとも、「性格的にはバッドマン」はゲッツも同様、意外と気が合…
70年代末の、アンディ・ラヴァーン時代というと、ゲッツファンにとってはもっともつまらない時期と思うかもしれない。「Utopia」とか「Poetry In Jazz」の路線ですから。いつものようにサイドメンに好き勝手やらせていて失敗した時代。 このアルバム、海賊…
とっても好きなアルバム。まったくサンバでない「Ginza Samba」の疾走感、それから美しすぎる「I've Grown Accustomed To Her Face」、ストックフレーズかと思うほどのソロメロディが聴ける「Liz Anne」など聴きどころは満載。他にも「For All We Know」など…
はっきりいってビリー・ホリデイは好きではない。それに加えて、これは私の知っているジャズの歌伴ではないので、好きになれない。 それでも、ゲッツによるホリデイの歌伴というと、レア度というか意外度は高いよね。 ゲッツ参加曲は2曲、どちらもホリデイが…
ゲッツとは大親友だったというハーブ・アルパート。日本では「ハープ・アルバート」と名前を微妙に間違われることが多い。ハーブ・アルパートとゲッツは長く親友だったようですね。A&Mの創始者でもある彼は、ゲッツのA&Aレコーディング「Apasionado」のプロ…
まるでベツレヘムのようなジャケットだけど違います。下の「Move!」と同じ音源、ただし曲数が少し足りない。 とにかく内容がすぱらしい。このころのゲッツは超人的なライブをしていたことが、ほかのアルバムでもよくわかる。速い曲を数多く演奏しているのに…
すみません、この人を存じ上げておらず、読み方もわかりません。バックのオーケストラはオランダのものらしいけど。 1973年の録音で、1曲だけ「Yesterday I heard the rain」にゲッツが参加している!オーケストラものでちょっとだけ間奏する程度かと思いき…
内容は下の「Stan Getz & Arthur Fielder At Tanglewood」と同じです。曲順は「A Song After Sundown」の方がいいと思います。だって「Stan Getz & Arthur Fielder At Tanglewood」はテンポが快適な曲を前半に集めて、あとはスローが連続するという構成にな…
チック・コリアの名曲「Times Lie」をオーケストラバックに演奏。初演はあんなに長かったのにたった4分強の演奏。アルバート・デイリー時代には21分のテイクもあったくらいなのにね。 ここではニールス・ペデルセンのビートのきいたベースに乗ってゲッツが吹…
とにかくすごいアルバム。言い尽くせない。ジャケットはよく見るとピアニストとサックス奏者ということがわかるけど、なんなのかな、芸術的というか。ミシェル・ルグランのオーケストラということで何かを期待すると想像を絶するほど裏切られます。 まずアル…
女優シビル・シェパードのボーカルアルバムだけど、とことんゲッツをフィーチャーしている。「ゲッツは歌伴がうまい」といわれているけど、間奏でのソロ以外で実際にゲッツの歌伴をあげられる人は少なかったりする。アストラッド・ジルベルトとの共演もオブ…
1973年ライブの発掘音源。メンバーはアルバート・デイリー、デイブ・ホランド、ビリー・ハート。 発掘ものにありがちな、録音バランスのわるさが際立つ。それでもステレオなので、不思議な感じ。ちなみに録音バランスがわるいアルバムは大きな音量で聴くとけ…
ゲッツは1979年のモンタレー・ジャズフェスティバルで初めてダイアン・シューアを聴いて圧倒され、その場で支援していくことを申し出たそうです。 さて、そのシューアの歌伴としてゲッツは3枚のアルバムに参加してます。死後のオーバーダブのものを入れれば4…
映像作品もでている2枚組CDです。DVDと編集状態もまったく同じ音源だけど、やはりCDで聴いたほうがゲッツの音楽に集中できる。あんなシャツ着てるとは想像していなかったし・・・youtubeに上がっている、ショートパンツで演奏しているのなんて、ホント見なけ…
アラン・ドロン主演映画のサントラ盤。サントラだから、つかみどころのない曲が続く。テンポもほとんどミディアム以下、さらにフランス映画だからほとんどの曲が暗い。朝から聴いたら死にたくなる。 普通にジャズをやっている曲は1,2曲。その分ゲッツの…
中型コンボに「Honey Chile」1曲のみ参加。ゲッツのソロは短めながら1956年当時のゲッツらしさがよくでていて、すぐわかる。メンバーはバド・シャンク、ジミー・ジュフリー、スタン・リーヴィーなど西海岸の錚々たるミュージシャンばかり。ヴァーヴのアルバ…
ゲッツは3曲参加の1975年録音、ゲッツのほかにはなんとギターがコーネル・デュプリーとジョー・ベック(ジェフ・ベックではない。フュージョン好きならわかるはず)。不健康な表情のジャケットに気後れするけど、いいアルバムです。 まずはドリヴァル・カイ…
レコードで2枚だったものをCD1枚にカップリング。ちなみにVol.2のジャケットはこちら。 Vol.1は色が裏返し、Vol.2は(間違いで)左右が裏返し。 私は、下のデビッド・ストーン・マーチンによるイラストのジャケットよりネガフラッシュのほうが好きです。 この…
このアルバムの前半5曲は、ゲッツの音源の中でももっとも多くのCDで聴けるものの1つといえる。マニアは5曲のタイトルを見ただけで、「あ、1960年のあのライブ音源ね」とわかる。知ってますよね?私は「ワルシャワ5」と名付けているw ちなみにもう1つ…
「Vol.1」と違い、チェット・ベイカーのボーカルが入っていないのが何よりうれしいw 楽曲は、ゲッツとしては30年以上ぶりの「Conception」や、おそらく唯一の録音「It's You Or No One」など(と当初は思っていたら発掘音源が出てきて違うことがわかりまし…
冒頭のアナウンスのあと、ゲッツによる「I'm Old Fashoned」が強烈にカッコいい。ルバートでピアノと一緒に進み、AABAの最後のAでフレーズを繰り返すところなんか最高(ん、この曲はABCAときうべき?)。しかし、そのあとチェット・ベイカーの歌が入…
ゲッツの最高傑作とする人もいる作品。確かに良い内容で、ジャケットも素晴らしい。ルー・レヴィ、リロイ・ヴィネガー、シェリー・マンのリズムセクションにコンテ・カンドリのトランペットを加えたクインテット編成。 映画「ベニーグッドマン物語」のサント…
90年12月のライブの発掘音源。80年以降、死期が近づくにつれてソロが心にせまるようになっている中の、貴重な録音です。 残念なことに発掘ものだけあって音質は良くない。バラード録音ではサーというノイズが顕著。せっかくジョン・パティトゥッチが参加し…
数曲ケニー・バレルが参加するも、基本的にはゲイリー・バートン入りカルテットでの演奏。それをバックにアストラッド・ジルベルトが歌っています。 アストラッドの優しいレパートリーは魅力的で、特に原曲のイメージをまったく変えた「It Might As Well Be …
バリー・マニロウのアルバムで「Summertime」に参加。なんとバリーとダイアン・シューアとのデュエットで、そこにゲッツがからむ。前奏からゲッツがむせび泣き、一番手のダイアンからゲッツがずっとからんでいて、まるでゲッツが主役のよう。バックにいるけ…
プレステッジ初期の録音を集めたもの。いわゆるクール時代ではありながら、トンデモ度が高くマニアには人気作だと言える・・・かな?ゲッツが参加していない曲も4曲あります。もともとアル・ヘイグをキーに未発表トラックを集めたものですから。そういう点…
パリでのライブはたくさんあるので、内容をしっかり見ないと同じ録音を買ってしまうことになるので注意が必要。 1982年のライブ(日付は不明)で、メンバーも選曲も「またいつものやつね」と思いがちだけど、あなどっていると痛い目にあう。非常に良質のライ…