スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

ルースト録音について

ゲッツのルースト録音は、大きく分けると「1.スタジオ録音」「2.メトロノーム音源」「3.ストーリーヴィルのライブ音源」「4.ジョニー・スミスのリーダーセッション」の4つに分かれます。

当初10インチLPなどに散逸して発表されていたものが、(多分)1980年代にセッション順にまとめて改めて発表されました。それが「The Complete Roost Sessions Vol.1」「The Complete Roost Sessions Vol.2」です。ただしこれはスタジオ録音限定、ゲッツのリーダーセッション限定のなんちゃってコンプリート。さらに「The Sound」に収録されているストックホルム録音のメトロノーム音源は権利関係が違うからということで、除外。「The Sound」のジャケット写真を使っているのに・・・とはいえ、「The Sound」はアルバム構成もいいからコンプリートに音源保有するだけでなく重複してもいいからアルバム所有すべきではあります。

それと、LP2枚に分かれていた「Stan Getz At Storyville」が1CDで発売されました。しかし未発表3テイクはここには収録されていません。「The Sound」のCD化はけっこう後でしたが、実現。ジョニー・スミスの「Moonlight In Vermont」も未発表別テイクを含めてCD化し、これですべて揃ったかと思いきや、カウント・ベイシー楽団との共演3テイクがもれているんですね。参加曲は「Municipal Auditorium Topeka Kansas February 55」に似ていますがよく見ると違うし、これは1955年、ルースト録音は1954年です。

で、ながながとお話してきましたが、結局いまは「Complete Roost Recordings」を買えばルースト音源はすべて入手できます。

「ゲッツ参加曲以外も聴いてみたい」という意見もありそうですが、はっきり言って「Moonlight In Vermont」はアルバム単位で聴いてもつまらない(怒られそうですが・・・)し、「Municipal Auditorium Topeka Kansas February 55」も同様です。わざわざゲッツ不参加テイクをも求めて買う必要ないかなと思います。昔は「Complete Roost Recordings」などなかったので買ってしまっていますけど。

とはいえ、メトロノーム音源である「The Sound」のB面はここには収録されていません。ですので、もっとも効率よく集めるには「Complete Roost Recordings」と「The Sound」を購入する必要があります。