スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Empty Shells

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おそらくゲッツの音源でもっとも海賊盤が多いのが、このライブ音源。ゲッツのファンは曲名を見ればすぐにピンとくる。ちなみに2番目に多いのがワルシャワの録音の5曲ね。

 

チャック・ローブを入れてフュージョン色を強めているんだけど、ローブのソロはフレーズが続かずストレスがたまる。アンディ・ラヴァーンはメリハリがないプレイだけど、前年の録音よりはずっと良くなった。ベースがブライアン・ブロンバーグというのが、けっこうレアかもしれない。

ラヴァーンの曲はあいかわらず盛り上がりそうで盛り上がらない。ゲッツも苦労している。タイトル曲のエンディングでいきなりフリーキーになるのはおもしろいね。

「Autumn Leaves」のリハモは悪くはないけど、ゲッツにはそぐわない。リハモはビル・エヴァンスのようにさりげなくやるのがいいのであり、解体再構築のようなリハモは諸刃の剣ともいえる。

 

このライブ、同じステージらしいんだけどこの後メンバーを入れ替えてジャムセッションみたいな感じになる。こっちはこっちでわるくないけど、ゲイル・モランがいたりフルートとのデュオがあったりジョー・ファレルを入れてブルースを演奏したりと節操がない。それでもゲッツのフュージョンは大好きなので、ついつい聴いてしまうアルバム。

Empty Shells (The Complete Cannes Concert)

Empty Shells (The Complete Cannes Concert)