スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Birdland Sessions 1952

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音質の悪さはゲッツのブートレグの中でもトップクラスwだけど、プレイ内容は最高。「Stan Getz Plays」「Stan Getz Quartets」「At Storyville」のライブ盤と言えばいいかな。冒頭の「Woody 'N You」インコンプリートテイクは、ゲッツの全録音の中でベストの1つだと思う。部分部分はいつものプレイ・いつものフレーズなのに、鬼気迫るというか。あ、曲順が変更になったバージョンも発売されているみたいです。

他の曲においても同様で、この頃の録音でなら聴き飽きた「Move」「The Song Is You」にもグイグイ引き込まれる。いい意味で機械のように完璧なタイム感覚と畳みかけるようなフレーズは、天才としか言いようがない。「Parker51」も粗さが目立つもののストーリーヴィルライブより秀逸。全体的に、内容は「Stan Getz Plays」「Stan Getz Quartets」「At Storyville」を上回る。トータルでは最高傑作に近い、これで音質さえ良ければ・・・いや、この音質の悪さがいい雰囲気を出しているとも言える。

 

それだけに、この頃のお約束、ギターをフィーチャーした「'Round Midnight」は、聴くたびにげんなりする。なんだなんだこれは。

 

Birdland Sessions 1952

Birdland Sessions 1952