スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Stan Getz and J.J Johnson At The Opera House

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いろいろなジャケットがあるけど、上のものが一番好きかな。

 

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これは後から改めて作ったものっぽいし(本当のことはわかりませんけど)、

 

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こっちはCDになって作り直したような香りがする(本当のことはわかりませんけど)。

 

言わずと知れた大名盤。ゲッツの畳みかけるようなプレイがすごい。CDはステレオ盤とモノラル盤がほぼカップリングされた内容だけど、モノラル盤は実はオペラハウスでのライブではなくシュライン公会堂での録音という、さすがノーマン・グランツと言えるもの。2人のスターによる共演なので、ラストの「最後に音を出した方がリーダー」合戦がおもしろい。だからカデンツァになってもなかなか終わらないw

演奏内容は、重複している「Billie's bounce」も「My funny Valentine」も明らかにモノラル盤が優れているように感じる。特に「Billie's bounce」は遊び心あふれるフレーズで、ブルースはやはりコーラス単位での構成が重要だなあと思わせる。「My funny Valentine」におけるブルノートスケールの使い方もゲッツらしさの典型。この曲はみんなタイトルに騙されているけど実は駄曲で、マイルス・デイヴィスのヴァージョンが大絶賛されるのは原曲のメロディと雰囲気をぶち壊しにしてくれたからだと思うけど(チェット・ベイカーのヴァージョンもまったくいいと思えません)、単にアドリブ用の素材として考えるとやりやすいしおもしろい。それが体現されているのがこのアルバムにおける演奏です。あとビル・エヴァンスの演奏もそういう名演ですね。

リズムセクションはすでに人気者のオスカー・ピーターソン参加だけど、フロントの2人以外ソロはなし。グランツ主催の興行だからけっこうブローイング的に選曲をしている。そんな選曲で「Crazy Rhythm」「Blues In The Closet」もモノラルとステレオと重複して収録されているけど、どっちもいいです。ちなみに「Blues In The Closet」はモノラルとステレオでまったくテンポが違います。モノラルは急速調、ステレオはミディアムファーストです。それと、ステレオ盤で、ゲッツは「Crazy Rhythm」で「Cotton Tale」を、「Blues In The Closet」で「Fireplace Blues」を引用しています。で「Fireplace Blues」、タイトルだけきくとご存じないかもしれませんが、「Scandinavian Days」に収録されているゲッツ作曲としてクレジットされているブルース。でも有名なフレーズなんですよ、おそらくほかの人のクレジットで、ほかのタイトルもあるような気がするんですけど思い出せません。

「It never entered my mind」は当初ポリドールから発売された日本盤CDには収録されませんでした。モノラル盤より、LPに収録されているステレオ盤のほうが好きです。どうしてステレオ盤のほうも収録しなかったんだろう、CDの容量は足りているし、ファンの間ではステレオ盤のほうが人気が高いのにね。現時点で入手できるCDにはどちらも収録されています。これに限らず、入手困難音源はしばらく待っていると版権保有会社が変わって、追加音源として発売される。それがわかっていれば無理に買わなかったのに、と思うものも多数。 

スタン・ゲッツ&J.J.ジョンソン・アット・ジ・オペラ・ハウス+4

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