スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Jazz Gala Concert /Peter Herbolzheimer

チック・コリアの名曲「Times Lie」をオーケストラバックに演奏。初演はあんなに長かったのにたった4分強の演奏。アルバート・デイリー時代には21分のテイクもあったくらいなのにね。 ここではニールス・ペデルセンのビートのきいたベースに乗ってゲッツが吹…

Communications 72

とにかくすごいアルバム。言い尽くせない。ジャケットはよく見るとピアニストとサックス奏者ということがわかるけど、なんなのかな、芸術的というか。ミシェル・ルグランのオーケストラということで何かを期待すると想像を絶するほど裏切られます。 まずアル…

Mad About The Boy /Cybill Shepherd

女優シビル・シェパードのボーカルアルバムだけど、とことんゲッツをフィーチャーしている。「ゲッツは歌伴がうまい」といわれているけど、間奏でのソロ以外で実際にゲッツの歌伴をあげられる人は少なかったりする。アストラッド・ジルベルトとの共演もオブ…

Live At Sir Morgan's Cove 1973

1973年ライブの発掘音源。メンバーはアルバート・デイリー、デイブ・ホランド、ビリー・ハート。 発掘ものにありがちな、録音バランスのわるさが際立つ。それでもステレオなので、不思議な感じ。ちなみに録音バランスがわるいアルバムは大きな音量で聴くとけ…

Timeless /Diane Schuur

ゲッツは1979年のモンタレー・ジャズフェスティバルで初めてダイアン・シューアを聴いて圧倒され、その場で支援していくことを申し出たそうです。 さて、そのシューアの歌伴としてゲッツは3枚のアルバムに参加してます。死後のオーバーダブのものを入れれば4…

Final Concert Recording

映像作品もでている2枚組CDです。DVDと編集状態もまったく同じ音源だけど、やはりCDで聴いたほうがゲッツの音楽に集中できる。あんなシャツ着てるとは想像していなかったし・・・youtubeに上がっている、ショートパンツで演奏しているのなんて、ホント見なけ…

Mort d'un pourri

アラン・ドロン主演映画のサントラ盤。サントラだから、つかみどころのない曲が続く。テンポもほとんどミディアム以下、さらにフランス映画だからほとんどの曲が暗い。朝から聴いたら死にたくなる。 普通にジャズをやっている曲は1,2曲。その分ゲッツの…

Swinging Kicks /Buddy Bregman And His Orchestra

中型コンボに「Honey Chile」1曲のみ参加。ゲッツのソロは短めながら1956年当時のゲッツらしさがよくでていて、すぐわかる。メンバーはバド・シャンク、ジミー・ジュフリー、スタン・リーヴィーなど西海岸の錚々たるミュージシャンばかり。ヴァーヴのアルバ…

This Is My Love /Kimiko Kasai

ゲッツは3曲参加の1975年録音、ゲッツのほかにはなんとギターがコーネル・デュプリーとジョー・ベック(ジェフ・ベックではない。フュージョン好きならわかるはず)。不健康な表情のジャケットに気後れするけど、いいアルバムです。 まずはドリヴァル・カイ…

Stan Getz At Storyville

レコードで2枚だったものをCD1枚にカップリング。ちなみにVol.2のジャケットはこちら。 Vol.1は色が裏返し、Vol.2は(間違いで)左右が裏返し。 私は、下のデビッド・ストーン・マーチンによるイラストのジャケットよりネガフラッシュのほうが好きです。 この…

Stan Getz In Warsaw

このアルバムの前半5曲は、ゲッツの音源の中でももっとも多くのCDで聴けるものの1つといえる。マニアは5曲のタイトルを見ただけで、「あ、1960年のあのライブ音源ね」とわかる。知ってますよね?私は「ワルシャワ5」と名付けているw ちなみにもう1つ…

Quintessence, Vol. 2 /Stan Getz Quartet With Chet Baker

「Vol.1」と違い、チェット・ベイカーのボーカルが入っていないのが何よりうれしいw 楽曲は、ゲッツとしては30年以上ぶりの「Conception」や、おそらく唯一の録音「It's You Or No One」など(と当初は思っていたら発掘音源が出てきて違うことがわかりまし…

Quintessence, Vol. 1 /Stan Getz Quartet With Chet Baker

冒頭のアナウンスのあと、ゲッツによる「I'm Old Fashoned」が強烈にカッコいい。ルバートでピアノと一緒に進み、AABAの最後のAでフレーズを繰り返すところなんか最高(ん、この曲はABCAときうべき?)。しかし、そのあとチェット・ベイカーの歌が入…

West Coast Jazz

ゲッツの最高傑作とする人もいる作品。確かに良い内容で、ジャケットも素晴らしい。ルー・レヴィ、リロイ・ヴィネガー、シェリー・マンのリズムセクションにコンテ・カンドリのトランペットを加えたクインテット編成。 映画「ベニーグッドマン物語」のサント…

Not So Long Ago

90年12月のライブの発掘音源。80年以降、死期が近づくにつれてソロが心にせまるようになっている中の、貴重な録音です。 残念なことに発掘ものだけあって音質は良くない。バラード録音ではサーというノイズが顕著。せっかくジョン・パティトゥッチが参加し…

Getz Au Go Go

数曲ケニー・バレルが参加するも、基本的にはゲイリー・バートン入りカルテットでの演奏。それをバックにアストラッド・ジルベルトが歌っています。 アストラッドの優しいレパートリーは魅力的で、特に原曲のイメージをまったく変えた「It Might As Well Be …

Swing Street /Barry Manilow

バリー・マニロウのアルバムで「Summertime」に参加。なんとバリーとダイアン・シューアとのデュエットで、そこにゲッツがからむ。前奏からゲッツがむせび泣き、一番手のダイアンからゲッツがずっとからんでいて、まるでゲッツが主役のよう。バックにいるけ…

Prezervation/Stan Getz With Al Haig

プレステッジ初期の録音を集めたもの。いわゆるクール時代ではありながら、トンデモ度が高くマニアには人気作だと言える・・・かな?ゲッツが参加していない曲も4曲あります。もともとアル・ヘイグをキーに未発表トラックを集めたものですから。そういう点…

Live In Paris

パリでのライブはたくさんあるので、内容をしっかり見ないと同じ録音を買ってしまうことになるので注意が必要。 1982年のライブ(日付は不明)で、メンバーも選曲も「またいつものやつね」と思いがちだけど、あなどっていると痛い目にあう。非常に良質のライ…

Live In Paris 1959

録音日はなんと1月3日。日本でいう正月三が日からライブやるんですね。後半3曲は別日程でラジオ放送用だからスタジオ録音。 類似のタイトルがたくさんあるけど、久しぶりに出た未発表音源。ケニー・クラークたちリズムセクションは現地調達、冒頭の「Cheroke…

Voyage

ひところ入手困難となって幻の名盤扱いされたアルバム。レーベル自体がマイナーだったしね。確かに内容は抜群で、マストアイテムの1つでしょう。なんとこのアルバム、「ゲッツが初めて最後まで素面で作った最初のレコード」なんだとか。かなり疲れたようで、…

Homage To Charlie Parker

ゲッツのほか、ジャッキー・マクリーンやフィル・ウッズ、ミルト・ジャクソンなど錚々たるメンバーによる1989年の録音。ゲッツは4曲参加。 冒頭の「Birks Works」は「Steeplechase」の間違い。マクリーンは衰えた感じがあるけどウッズは年を重ねるごとにつ…

Stan Getz, J.J. Johnson Quintet Live In Chicago 1988

あのオペラハウスの約30年後の再開セッション。ジャケット写真が若いな~まるでリード・マイルスの失敗作のようなジャケットも、あえて発掘ものでなくオリジナルアルバムっぽくて良い。 選曲はオペラハウス盤といくつかかぶっている。あちらを知っているファ…

Stan Getz and J.J Johnson At The Opera House

いろいろなジャケットがあるけど、上のものが一番好きかな。 これは後から改めて作ったものっぽいし(本当のことはわかりませんけど)、 こっちはCDになって作り直したような香りがする(本当のことはわかりませんけど)。 言わずと知れた大名盤。ゲッツの畳…

Like Someone In Love /Ella Fitzgerald

エラ・フィッツジェラルドのバラード集。うち7曲はストリングスを入れて、ゲッツが歌伴で参加。ゲッツが思い切りフィーチャーされているのがうれしい。前年(1956年)に同じくヴァーヴで録音されたアニタ・オデイのアルバムは、ゲッツが5曲参加するもソロは1…

Poetry /Stan Getz & Albert Dailey

1983年、ゲッツとアルバート・デイリーのデュオ。デイリーと言えば1970年代中盤くらいまでゲッツのレギュラーカルテットのメンバーだったわけで、なぜいまになってデイリーが、と思いますよね。このアルバム録音の頃のメンバー、ジム・マクニーリーが他のバ…

Summertime /Dizzy Gillespie - Johnny Griffin Quintet

安易にネットで画像を探したけど、いいものがありませんでした。 1971年のディジー・ガレスピーとジョニー・グリフィンのライブに、なぜかゲッツが1曲だけ参加したもの(とされていたが、のちに数曲参加した音源が見つかる)。この頃はオルガン入りカルテッ…

Live At Montmartre

スティープルチェイス唯一のゲッツ録音。単なるライブ録音と思わない方がいい、名盤。もともとレコード1枚だけの発売だったけど、残りテイクを「2」として発表し、CDでは追加曲も入った。録音は変にいじってないようで、いい意味で素朴に音がとれていて…

Stan Getz - Vol. 2-Teenage Stan 1946-1947

「Vol.1」よりも後年のゲッツから遠ざかったような印象もある「Vol.2」。4曲はサヴォイの録音と同じテイクで、3曲は1947年のジャストジャズと同じ音源。サヴォイ録音は自由にのびのびと演奏しており、これが10代のくせにかなり上手。 前半のベニー・グッドマ…

Havana Jam 2

キューバでの歴史的コンサートの模様を収録したもので、「1」と「2」がある。こちらは「2」。ゲッツは3曲参加。「Polka Dots And Moonbeams」「Tin Tin Deo」「Sounds For Sore Ears」の3曲。 「1」ではゲッツのソロなしという煮え湯を飲まされたけど、…