スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

70年代

コロンビアのゲッツ

コロンビアとの契約は1972年~1979年かな。コロンビアでのゲッツの作品と言えば、リーダーアルバムとして 「Captain Marvel」(1972年) 「Another World 」(1977年) 「Forest Eyes」(1979年) 「The Best Of Two Worlds」(1975年) 「The Master」(197…

Oslo 1977

「Megadisc」というところのCD-R盤。いくつか出しています。特段音質も悪くないし(オーディオマニアには我慢できないかもしれないけど)、くっきりはっきり聴こえて良い内容です。なぜか観客の拍手が聴こえない曲も混ざっていますが。 全8曲、全半4曲がノル…

1972年のスタン・ゲッツ

1972年とはどういう時代であったか。オイルショックが1973年でしたか、ベトナム戦争でアメリカが撤退したのが1973年。音楽では、キャロル・キングが「Tapestry」を発表したのが1971年、はっぴいえんどの「風街ろまん」も1971年、ミルトン・ナシメントの「Clu…

Playboy Jazz Festival

1979年6月16日、プレイボーイジャズフェスティバルの録音。ゲッツ参加曲は2曲だけ収録。youtubeに音源があります。ジャケットを見てわかるように、ゲッツ以外にも多くのスタープレイヤーが参加していますが、ホーンの共演はありません。ちなみにゲッツとデク…

Dizzy Gillespie, Johnny Griffin & Stan Getz Festival de Châteauvallon 1971

1971年のフランスでのライブ。この「Jazztime」レーベルはCD-Rでレアな音源を販売していますね。確かJazztimeの音源はけっこうyoutubeに動画が上がっていると思います。違ったかな? この録音、もともと「Summertime /Dizzy Gillespie - Johnny Griffin Quin…

40th Anniversary Carnegie Hall Concert/Woody Herman

ふとYouTubeでこのアルバムの音源をみつけて、そういえばこのアルバムの記事を投稿してなかったなと気づきました。アナウンスなどを除いて全12曲というべきか、ディスコグラフィーではこのうち8曲がゲッツ参加ということになっていますが、ソロは6曲で聴けま…

Paris 1979

Jazztimeの海賊盤CD-R。2枚組です。このシリーズはどれもこれも「期待していなかったらすごい演奏が詰まっていた」という感じ。これだって、ジャケットは「Another World」のものを流用しているし、チャック・ローブがいる時点でまったく期待していなかった…

Boston 1975

Jazztimeの海賊盤CD-R。このレーベル(?)、つくりはテキトーに見えて内容がすごいものだらけ。これは1975年4月1日のライブで、5月には「The Best Of Two Worlds」を録音するわけです。メンバーはやはりアルバート・デイリー、ベースはクリント・ヒュースト…

Complete In Paris 1971

「Jazztime」というレーベルなのでしょうか、「ステレオサウンドボードレコーディング」というのは会社名でなく単なる音源メディアの話?海賊盤をたくさん販売しているところのCD-R商品です。ジャケットからも海賊盤であることがよく伝わってきます。ファン…

Bits Of Percussion And Jazz/Farrell Morris

このアルバムをなめてはいけません。ロン・カーターのプレイにはズッコケますが、それでも非常にいいアルバムです。私はこのリーダーの人を存じ上げないのですがすごい人なのかな。ゲッツは3曲に参加しています。 ジャケットを見ると全般的にラテンサウンド…

Broadcasts/ Stan Getz, Gerry Mulligan

いままでいろんな海賊盤音源を聴いてきましたが、おそらくこれが最低音質。「 Live At La Spezia Jazz Festival (Italy, July 7, 1979) 」よりもひどいですよ。客席からのエアチェックで、拍手の音ですべてがかき消されて聴こえなくなります。ゲッツのソロが…

Live At La Spezia Jazz Festival (Italy, July 7, 1979)

MP3のダウンロードのみの販売でしょう。典型的な海賊盤、音質も雑音がひどい。とにかく客席からの声がうるさい。前半だけ聴くと「この程度ならいい」と思うかもしれないけど、後半、割れまくってるテイクもありますよ。メンバーは最後のMCで、アンディ・ラヴ…

Berlin1974

バーコードなどついていますが、たまに見られるCD-Rでの販売。Megadiscというレーベルというかメーカーというか、そこの発売です(ちなみに私がほかに保有している同社ものは、バーコードはついていません)。それでも音質は悪くなく、録音日などもちゃんと…

Academy Of Jazz

この時代のボブ・ブルックマイヤーとのバンドは、ゲッツのキャリアの中でもっともつまらない時期だと思う。なぜか。50年代の北欧でダラダラやっていたときはレパートリーに魅力はなくても悪くはなかった。それに対して、この時代は、ブルックマイヤーが入っ…

Jazzbühne Berlin '78

70年代末の、アンディ・ラヴァーン時代というと、ゲッツファンにとってはもっともつまらない時期と思うかもしれない。「Utopia」とか「Poetry In Jazz」の路線ですから。いつものようにサイドメンに好き勝手やらせていて失敗した時代。 このアルバム、海賊…

My Favorite Ballads /Greetje Kauffeld

すみません、この人を存じ上げておらず、読み方もわかりません。バックのオーケストラはオランダのものらしいけど。 1973年の録音で、1曲だけ「Yesterday I heard the rain」にゲッツが参加している!オーケストラものでちょっとだけ間奏する程度かと思いき…

Jazz Gala Concert /Peter Herbolzheimer

チック・コリアの名曲「Times Lie」をオーケストラバックに演奏。初演はあんなに長かったのにたった4分強の演奏。アルバート・デイリー時代には21分のテイクもあったくらいなのにね。 ここではニールス・ペデルセンのビートのきいたベースに乗ってゲッツが吹…

Communications 72

とにかくすごいアルバム。言い尽くせない。ジャケットはよく見るとピアニストとサックス奏者ということがわかるけど、なんなのかな、芸術的というか。ミシェル・ルグランのオーケストラということで何かを期待すると想像を絶するほど裏切られます。 まずアル…

Mad About The Boy /Cybill Shepherd

女優シビル・シェパードのボーカルアルバムだけど、とことんゲッツをフィーチャーしている。「ゲッツは歌伴がうまい」といわれているけど、間奏でのソロ以外で実際にゲッツの歌伴をあげられる人は少なかったりする。アストラッド・ジルベルトとの共演もオブ…

Live At Sir Morgan's Cove 1973

1973年ライブの発掘音源。メンバーはアルバート・デイリー、デイブ・ホランド、ビリー・ハート。 発掘ものにありがちな、録音バランスのわるさが際立つ。それでもステレオなので、不思議な感じ。ちなみに録音バランスがわるいアルバムは大きな音量で聴くとけ…

Mort d'un pourri

アラン・ドロン主演映画のサントラ盤。サントラだから、つかみどころのない曲が続く。テンポもほとんどミディアム以下、さらにフランス映画だからほとんどの曲が暗い。朝から聴いたら死にたくなる。 普通にジャズをやっている曲は1,2曲。その分ゲッツの…

This Is My Love /Kimiko Kasai

ゲッツは3曲参加の1975年録音、ゲッツのほかにはなんとギターがコーネル・デュプリーとジョー・ベック(ジェフ・ベックではない。フュージョン好きならわかるはず)。不健康な表情のジャケットに気後れするけど、いいアルバムです。 まずはドリヴァル・カイ…

Stan Getz In Warsaw

このアルバムの前半5曲は、ゲッツの音源の中でももっとも多くのCDで聴けるものの1つといえる。マニアは5曲のタイトルを見ただけで、「あ、1960年のあのライブ音源ね」とわかる。知ってますよね?私は「ワルシャワ5」と名付けているw ちなみにもう1つ…

Summertime /Dizzy Gillespie - Johnny Griffin Quintet

安易にネットで画像を探したけど、いいものがありませんでした。 1971年のディジー・ガレスピーとジョニー・グリフィンのライブに、なぜかゲッツが1曲だけ参加したもの(とされていたが、のちに数曲参加した音源が見つかる)。この頃はオルガン入りカルテッ…

Live At Montmartre

スティープルチェイス唯一のゲッツ録音。単なるライブ録音と思わない方がいい、名盤。もともとレコード1枚だけの発売だったけど、残りテイクを「2」として発表し、CDでは追加曲も入った。録音は変にいじってないようで、いい意味で素朴に音がとれていて…

Havana Jam 2

キューバでの歴史的コンサートの模様を収録したもので、「1」と「2」がある。こちらは「2」。ゲッツは3曲参加。「Polka Dots And Moonbeams」「Tin Tin Deo」「Sounds For Sore Ears」の3曲。 「1」ではゲッツのソロなしという煮え湯を飲まされたけど、…

Forest Eyes

オランダのアレンジャーと組んだ1979年録音。よく見るとなんだか不気味なジャケット。しかしその不気味さとは裏腹に、内容はよくできたアルバム。 1曲目「We Are Free」はオーケストラをバックに8ビートを意識させるバラード。壮大な、映画音楽のようで、こ…

Grand Stan

ゲッツファンにとってはレベルが高いアルバム。初心者向けではないw まず、全3曲というあたりが上級者向け。ジョン・コルトレーンとかでなくゲッツでこのパターンとは。また、収録曲はこの時期の主要レパートリーで、珍しくはない。ジャズだから全てのテイ…

Change Of Scenes / Stan Getz With The Kenny Clarke-Francy Boland Big Band

ゲッツの中でも硬派の最右翼に位置するアルバムの1つ。フランシス・ボーランによる、主義主張がない究極の純粋主義的音楽がなぜかゲッツとぴったりマッチ。 フリーの要素、メカニカルなリフ、エレキベースのハーモニクス、不安を誘うエレピ、いきなり5拍子…

Live In Nice 1978 /Bill Evans Trio & Guests

アマゾンでは少しプレミアがついて高く売られていたこともある。2枚組でゲッツ参加はたった1曲ということだけど、ビル・エヴァンスは大好きだからまあいいでしょうと思っていた。ちなみに同じくゲストで参加しているリー・コニッツは昔から苦手。 実際はラ…