スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Berlin1974

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 バーコードなどついていますが、たまに見られるCD-Rでの販売。Megadiscというレーベルというかメーカーというか、そこの発売です(ちなみに私がほかに保有している同社ものは、バーコードはついていません)。それでも音質は悪くなく、録音日などもちゃんと明記されています。けっこう好きなアルバムです。メンバーはこの頃のレギュラー、アルバート・デイリーにジョージ・ムラーツ、ビリー・ハート。やはりムラーツの出すビートは素晴らしい。何度も言っているように、デイリーはあまり好きではないのだけど。

 

この録音の10日前にミラノで録音されたのが「Grand Stan」。それに収録されている3曲はここでも聴かれる。中でも「Times Lie」、ミラノでは完全に手抜きでしたからね、ここではどうかと思いましたが・・・デイリーについてはさらにひどくなっています。単なるワンコード曲としてしかとらえていない。そして他の2曲はやはりミラノ録音の方がいい出来。

ブルースについては、びっくりするほどゲッツの調子が悪い。1コーラス単位ではいいフレーズもあり指も動いているんだけど、通して聴くととにかく集中力がなくダラダラしている。やめそうでやめない、というのが何度も続く。「あれ?違うな」と言いながら演奏しているみたい。

 

デイリーが演奏するといつもダメになる「La Fiesta」 は、今回はゲッツがイマイチ。一方デイリーは攻略法がわからず迷走するのはいつもとおなじですが、珍しく少しマシです。

アルバム最後には、アンコールとしてゲッツの正規録音では聴けない「Wave」が!これだけでレア度がぐっと高まります。いや~いい発掘音源だなあ。