ふとYouTubeでこのアルバムの音源をみつけて、そういえばこのアルバムの記事を投稿してなかったなと気づきました。アナウンスなどを除いて全12曲というべきか、ディスコグラフィーではこのうち8曲がゲッツ参加ということになっていますが、ソロは6曲で聴けます。「Four Brothers」「Early Autumn」「Cousins」「Blue Serge」「Blue Getz Blues」「Caldonia」の6曲。
ソロなし曲の2曲はホントに参加してるのだろうか?そもそもソロがない曲はほかにもあって、そっちには不参加ということになっている。ゲッツはこれまでもウディー・ハーマン楽団への客演のときはソロ以外やっていなかったし。
ちなみにソロが聴ける6曲についてはコロンビアの「The Complete Columbia Albums Collection」にも収録されています。
ゲッツのほかにもズート・シムズやピート&コンテのカンドリ兄弟、フリップ・フィリップスなど大物が揃っている中でゲッツはフィーチャーされている曲が多く、別格扱い。ゲッツファンとして当然「買い」ですし、そうでなくてもいいアルバムです。
この頃のゲッツはコロンビアと契約中。ここで「Blue Serge」を録音して気に入ったのか、翌年スタジオ録音盤「Another World」で同曲を吹き込んでいますが、こちらにおけるゴージャスなビッグバンドサウンドも良い。
「Cousins」というレアっぽい曲は、「単なる」と言っては申し訳ないけど、単なるブルースです。当然ゲッツはいい演奏しています。
で、重要なのが「Blue Getz Blues」。これ、例の「Stan's Blues」のBなのですが、クレジットに「ジジ・グライス」とあるんですよ。ゲッツでも、レスター・ヤングでもなく。うーん、謎が深まりました。