スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

What The World Needs Now Is Love

What The World Needs Now Is Love

バート・バカラック曲集。最初はバカラックなのに「I'll Never Fall in Love Again」「I Say Little Prayer」「Raindrops Keep Falling on My Head」「Close to You」が入ってないなんて!と思っていたのだけど、これが聴いてみるととても良いアルバム。クラウス・オガーマンのアレンジが良い。ゲッツもかなりエキサイティングなプレイをしており、たらたらしたオーケストラものとはまったく違う。ゲッツのアルバムとしてもかなりお薦め。

 

名曲「A House Is Not A Home」はちゃんと収録されていて、そこはまた満足。それと特に好きでもなかった「The Look Of Love」もここで聴くと名曲に思える。

 

それにしても、バカラックの曲というポップスゆえか時代のせいかわからないけど、オリジナルアルバム収録曲の半分以上がスイングでないのは、よく考えてみると意外かも。

 

プレイズ・バート・バカラック+4(紙ジャケット仕様)

プレイズ・バート・バカラック+4(紙ジャケット仕様)

 

The master

70年代なのに、なんの工夫もなく単なるカルテットでバリバリ吹きまくっているというアルバム。それがまた素晴らしい。骨太のゲッツが伝わってくる。ピアノがアルバート・デイリーでなければもっと良かった。

2曲目「Raven's wood」はビリー・ハートのシンバルにより超絶スピードで始まり、ゲッツが縦横無尽に吹きまくる。久しぶりに50年代のようなアップテンポなんじゃないのかな。

3曲目「Lover man」は慣れた曲だけあって、好き勝手に料理している。ラスト、ゲッツのお決まりのパターンでピアノによるエンディングになるんだけど、そこからのデイリーが長い。うんざりする。もうやめろ、と言いたくなる。

そして「Invitation」。これ、ジャコ・パストリアスがやっているように、歌曲とは思えないおどろおどろしいメロディだよね。ベースがぐいぐい進みゲッツはブラックホークでのライブ同様ノリまくったソロをとる。70年代のゲッツをフュージョン寄りでダメと片付ける人は、まずこれを聴いてほしい。

 

ザ・マスター

ザ・マスター

 

The Steamer

The Steamer + 6

とにかく名盤。派手さがないものの、大傑作だと思います。

1曲目「Blues for Mary Jane」が、さっそくシブくまったく派手じゃないけど、とにかくゲッツが延々と絶好調なソロを展開する。

これはすごいと思っていると続いて「There Will Never Be Another You」がまたすばらしい。参考になるフレーズが多すぎて、これはトランスクライブ向きです。ゲッツのメロディが止まらない。

さらにバラード「You're Blasé」。まるでゲッツのために書かれたと思うほどの名演。エラ・フィッツジェラルドの歌伴で知ったと思われるこの名曲、ゲッツ以外の演奏は聴いたことがないけど、80年代のライブ盤「Spring is here」でもいい演奏を残している。

 

もうこれは無条件降伏しかないなあと思っていると、後半は「Too Close for Comfort」「Like Someone in Love」と、申し訳ないけど気を抜くことができる曲が続く。ソロはまたいいけど、テーマがちょっとずっこけるでしょ、この2曲は。

そうはいっても最後には「How About You?」。たたみかけるようなゲッツのフレーズがすばらしい。そういえばこの曲も「Spring is here」に収録されていたなあ。

 

The Steamer + 6

The Steamer + 6