スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Hamp & Getz

Hampton & Getz

この頃頻繁に演奏していた「Cherokee」、普段より少しテンポを落として、とてもリラックスした演奏になっている。あくまでも「少し」だけなんだけど。50年代ということで、ライオネル・ハンプトンのおなじみのうなり声も若若しい。

「Ballad Medley」はピアノやベースに振らず、2曲ずつゲッツとハンプトンが分けているのがうれしい。「Louise」はよくもこんな古い曲を選んだなあという感想だけど、よく考えると二人ともスイングのスターだった人。

 

しかし、とにかくハンプトンが歌う、歌う。やはり極めつけのエンターテイナー、音楽にもそれがよく表れている。ゲイリー・バートンとの録音でゲッツのヴァイヴとの共演には慣れているつもりでも、全然違うサウンドが飛び出してくる。どちらがいいという話ではなく、やはりプロはそれぞれ個性がすごいということ。

 

ところで、CD追加2曲に参加しているトロンボーン奏者は誰なんでしょうね。

 

 

Hampton & Getz

Hampton & Getz

 

The dolphin

ザ・ドルフィン

私が好きなゲッツのアルバムではベスト3に入ります。

「ゲッツがそれまでのヒット狙いをやめて、原点回帰したアルバム」といわれていて、実際そのとおりだと思う(このあともポップなフュージョンを数枚録音しているけど)。

1曲目の「The dolphin」の美しさといったら、言葉にできない。「ピアニストがルー・レヴィでなければもっと良かった」といった人もいたけどね。このテイクのほかに、ウディ・ハーマン楽団との演奏や映像作品でも「The dolphin」を演奏しているけど、やっぱりこれが最高。

2曲目「A time for love」もゲッツにしかできない美しさが現れている。この曲、低くすると無粋になるし高くすると情緒がなくなるし、ゲッツじゃないとこのキーでは演奏できない。ゲッツの後年のバラード演奏は、最後にテーマに戻らずにピアノソロがそのままリタルダントして終わるという形式が基本だけど、ここでもそのパターンが聴けます。バラード演奏の形式として、これは参考にすべきものだと思いますね。

「The night has a thousand eyes」では派手ではないものの名人芸的に多彩さを見せるヴィクター・ルイスのドラムが素晴らしい。

最後の曲「Close enough for love」、日本人好みの曲だけど、それまでの5曲に比べればどうでもいい、なんだか受け狙いという感じ。そういえるほど5曲目までが素晴らしい。いえ、この曲も良いんですけどね。

 

ザ・ドルフィン

ザ・ドルフィン

 

Stan Getz and the Oscar Peterson Trio

 

STAN GETZ AND THE OSCAR PETERSON TR

オスカー・ピーターソンのトリオはエド・シグペン参加以降の方が好きなので、このドラムレストリオとの共演はまったく期待していなかった。ところが、大間違い。とんでもなくスイングするのだ。ゲッツも名フレーズの洪水。生涯のベストの1枚といっても過言ではない。

 

モカンボ・セッションでもおなじみの「I Want To Be Happy」からぐいぐいと引っ張る、それをピーターソンが受けて飛ばしまくる。ストーリーヴィルで奇跡的名演をした「Pennies From Heaven」も、やや落ち着きながら絶妙なソロをとる。バラードメドレーはゲッツの番が2回あるのがうれしい。

またまたゲッツ名義「Tour's End」は、テーマなしの「Sweet Geogia Brown」で、作曲ではないw ラストの「Bronx Blues」もゲッツ作曲となっているけどリフはないし、何よりいきなりハーブ・エリスお得意のどブルースが始まるわけで、これは単にエリス主導でブルースを演奏して、ゲッツ名義でタイトルをつけただけでしょう。

 

CDでは4曲追加なんだけど、これがどれも落とせない、レコード収録曲と遜色がない。どうせだったら「at the shrine」のようにもう少し録音して2枚組にすればよかったのに。

Stan Getz & the Oscar Peterson Trio

Stan Getz & the Oscar Peterson Trio