スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

1954年11月9日

おなじみ、「Stan Getz At The Shrine」。1954年11月8日のライブ録音です。日本語ライナーによると、あまりにも内容がよかったのでノーマン・グランツがレコードにしようと思ったものの、曲数が半端。2枚組にするには足りないのに、1枚にするにはどれもすばらしくて落とせない。そこで急遽翌日にスタジオ録音をして追加することになったとか。

「急遽ってホント?最初からその予定だったのではないか?」という意見もあるかもですが、ドラマーのアート・マーディガンが都合が悪くて参加できずフランク・イソラになっているということを考えると、やはり急遽決まったことなのかもしれません。

さて、ライブ翌日の11月9日、6曲録音されました(ディスコグラフィーでは7曲とされていますが1曲タイトルなしで、断片的な録音なのかも)。うち2曲は「Stan Getz At The Shrine」に収録、無事レコード2枚組になりました。1曲「Flamingo」は「Stan Getz & Cool Sounds」に収録。前日ライブでもやっていた曲です。そして残り3曲は「Interpretations By The Stan Getz Quintet #3」に。このアルバムは「I'll Remembeer April」と「It Don't Mean A Thing」が「Stan Getz At The Shrine」とダブっているので、「Flamingo」と同様に11月9日録音かなと一瞬思いますが、実は「It Don't Mean A Thing」の方は1953年7月の録音。たまたまですがベーシスト以外は同じメンバー。ついでにいうと「It Don't Mean A Thing」がとんでもない名演なのに(それでいて別テイクもあってそっちもいい)、発表してなかったのか?と、ふたたび早とちりしてしまいます。詳しくはわかりませんが、先に10インチLPとかで発表していて、あとで12インチにまとめたときに「Interpretations By The Stan Getz Quintet #3」になったようです。