スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

「Pennies From Heaven」

(ここで言っていることはすべて「私の知る限り」の話なので、間違ってたらすみません)

スタンダード「Pennies From Heaven」、ちょっと数えてみたら、このブログを書いている時点でわかるかぎり、ゲッツは4テイクの録音を残しています(映像作品・動画を除く)。有名な2つ「Stan Getz And The Oscar Peterson Trio」と「 Stan Getz At Storyville」くらいかな、と思っていたらいくつか忘れてました。「 Stan Getz At Storyville」の方は特に、ゲッツ生涯の最大の名演の1つだと思うので何も言うことはないです、とにかく聴いてほしい。

1949年の「Rare Dawn Sessions」はクール時代のサブトーンを効かせたふんわりとした雰囲気が非常によい。あの、霧の中から聴こえてくる雰囲気です。それでいて、クールサウンドの時代なのにコンガが参加してなかなかおもしろい演奏になっています。エンディングは「 Stan Getz At Storyville」と同じフレーズ。ほかにも、ゲッツはエンディングを決めている曲がいくつかありますね。

それと1958年「Stan Getz In Denmark」も録音は悪いもののいい演奏をしています。こちらのエンディングはフツーに終わるパターン。

ところで、この曲のおもしろいところは、ゲッツがいろんなキーで演奏しているところ。「 Stan Getz At Storyville」「Rare Dawn Sessions」ではD、「Stan Getz And The Oscar Peterson Trio」「Stan Getz In Denmark」ではCで演奏しています。いわゆるクール時代はキーが違っていた。「Stella by Starlight」みたいなものです。