スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Utopia

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Poetry In Jazz」に似ていて違うアルバム。「Poetry In Jazz」と比較して、録音状態はわるくてもバランスはわるくない。選曲もアンディ・ラヴァーンの曲は2つに抑えているのがよかった。パーカッションも多彩ながら目立たず、一息つける。ゲッツはむしろリラックスしすぎているかも。ボブ・ブルックマイヤーの参加も違いの1つか。

 

「Lester Left Town」は64小節の曲で、並みのプレイヤーが演奏するとダラダラとしてしまうが、やはりゲッツは違う。スイングでパーカッションが入っているのはいただけないけど。でも続いてラヴァーンのタイトルだけは一人前「Jet Lag」が来るとガクっとくるんだよなあ。

とってつけたような「Willow Weep For Me」は一体何なのだろう。パーカッションは不参加らしいし、ベースソロの途中でブチっと切れるし。何より、このテンポ、この曲想でキメがあることには苦笑する。

 

と、文句をいっているようですが、好きでないこの時期この編成のものながら実は割と好きなアルバムで、何度も聴いています。

 

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