2016-01-01から1年間の記事一覧
さすがノーマン・グランツ、1953年の録音をこのタイトルで発表している。「More West Coast Jazz」(「West Coast Jazz」より先に録音している)「Jazz Giants 58」(1957年に録音している)を超えるタイトルだw 4年かー 全5曲、地味な曲が続く印象は、ボ…
ゲッツが1曲参加しているというアルバムで、とにかく音質がわるい。「これは本当にゲッツなの?」と思うくらいの音質で、たまにゲッツフレーズらしいのが出てくるけど、疑わしさは残る。ウディ・ハーマン楽団での客演と比べるとそのゲッツフレーズもとって…
名前はジミー・ゴーリーと読むの?1981年の録音で、ゲッツがサイドマンとして2曲参加。この人、なぜいきなりゲッツをサイドマンとして録音してるのかなあと思っていたら、少なくとも50年代にゲッツと共演してるんですね。縁はある。「'Round Midnight In Par…
はっきりいってかなりの駄作だと思う。ゲッツの音色は一般的な普通のストリングスものには合わないのだなあと思う。 いや、ダメな理由はそれだけではない。アレンジがわるい。ジャズではない。ストリングスものでもジャズはジャズ。 最たる理由は選曲だ。ノ…
初期ゲッツの美意識が凝縮されたアルバム。最低音が印象的な「There 's A Small Hotel」など余裕しゃくしゃくなベテランっぽい演奏が多いけど、実はまだゲッツは20代前半、よく聴いてみると若さであふれていて、「I’ve Got You Under My Skin」では手癖フレ…
「コンサート」と書いてあるのに観客の声も聴こえず明らかにスタジオ録音。曲ごとにMCが入るんだけど、これもエアチェック風でなくマイクによるラインで集音しているのがわかる。 英文ライナーを読むと「ラジオ放送のために録音したもの」と書いていある。…
「Jazz Samba」で火がついたボサノヴァブーム、いよいよ本場ブラジルのミュージシャンの参加が実現したわけだけど、ボサノヴァとはなじみがないルイス・ボンファとちょっとこわいwマリア・トレード、そして本当は演奏家というより作曲家のアントニオ・カル…
ここだけで聴けるゲッツの演奏というのが1曲、「Easy Living」の歌伴として収録されているのですが・・・これはゲッツの死後の編集による疑似歌伴です。ヘレン・メリルのアルバムのように、ゲッツの未発表録音にあとでオーバーダブしたというものではありま…
ドーンレーベルのセッションを集めたもの。当然この4人が共演しているわけではなく、それぞれのリーダーセッションが数曲ずつ。ゲッツは4曲収録されている。 もともとは下のジャケットだったと思うんだけど、 こんな出来損ないの西海岸風よりはいまのジャケ…
もともとは下のアルバムだったものを、分散していた音源を集めてユニバーサルが「Jazz In Paris」という企画で再販したもの。 「Jazz In Paris」けっこうたくさん出ていて、ボックスにもなっている。 アナログレコードはヴァーヴから出ていて、権利関係がよ…
3人のリーダーセッションなので、ゲッツがどのくらいを占めているかが重要。ネット購入だと情報不足でわからないときもあります。 全19トラックのうちゲッツ名義で10曲なので、じゅうぶんお得かと思いきや・・・うち5曲は単なるナレーション。それでも…
ディスコグラフィーを見るとこんなのが載っています。ゲッツは「Stu berry」という名前で参加。マイナスワンということだからどんなものかは予想がつく、要するにジェイミーみたいなものでしょう、でもオブリのようにゲッツのソロもちょっと聴けるんじゃない…
すみません、実は当初はこのアルバム好きじゃありませんでした。だってビッグバンドでボサノヴァですよ?違うでしょ、これだからアメリカ人は、という印象でした。実際聴いてみてもまだアメリカ人だけで間違ったボサノヴァをやっている時代だし、「Chega De …
1951年から1952年までの録音を収めたこちら「Vol.2」は、「Vol.1」と比べるとゲッツがすでに力強い演奏になっていて、すでにそれまでのスタイルから脱却していることがわかります。変化しているというより、もともとちょっと無理していわゆる「クール」と評…
昔は、ルーストでのゲッツのスタジオ録音は、「Chamber Music」とか当初のフォーマットでなく、コンプリートシリーズ1と2を買って、あとは「The Sound」を買えばすべて揃うというのが定番でしたが、いまはたった1つ「Complete Roost Recordings」というボ…
ヘレン・メリルとのアルバム「Just Friends」録音のときの未発表テイク3曲が収録されています。それが「My Romance」「MIsty」「ブラームスはお好き」だから、ラインナップを見るだけで期待してしまう。いえ、内容はわるくないですよ、ゲッツ参加トラックに…
このアルバムは、やはりB面の北欧録音の人気が高いのでしょう。なんといっても「Dear Old Stockholm」のジャズ初演だから。アナログでいうA面とB面の温度が全然違う、ジャズ批評には「空気が変わる」と表現されていたと思います。 ゲッツ、初のスウェーデン…
このジャケットでは、マウスピースがオットーリンクのメタルに見えるんだけど、どいうかな。デビッド・ストーン・マーチンによる下のオリジナルジャケットより、上の方が好きです。 ノーグランと契約をしていたゲッツですが、興行主ノーマン・グランツによる…
ゲッツがバリトンを吹くというアルバム。ゲッツのバリトンはゲッツらしくないけど、ジェリー・マリガンのテナーはゲッツらしくないので、それでどっちがどっちかわかります。ジャズ批評では間違った解説をしていたようですけど。ソプラノを吹く録音もあるわ…
1970年代のビル・エヴァンスは美の極致。そこにゲッツが加わるのだからわるいわけがない。このアルバムはベルギーでのライブ録音。マスターが行方不明になったのか権利関係かわからないけど、ライブから18年後にようやく陽の目を見ました。こんなに素晴らし…
1952年、ライトハウスでのライブ。西海岸のライブと言えば、ライトハウスやヘイグが有名。テナーサックスは2人参加。アルバムタイトル曲「Scrapple From The Apple」、2013年の日本語ライナーには「最初のソロはゲッツ」と書いてあるんだけど、フレージング…
同時に発売された「Getz/Gilberto '76」と違い、こちらはゲッツのカルテットが存分に演奏している。ジョアン・ブラッキーンもガンガン弾いている。もっともブラッキーンのピアノはそんなにいいものではないけど。 1曲目、スタジオ盤「The Master」でしか聴け…
ゲッツは歌伴といて2曲参加している。まず「I'm Just Foolin' Myself」、まずピアノのイントロがかっこいい。そして1980年代ゲッツ特有の落ち着いたクリアな音色と歌い回しで、しっかり伴奏をする。GRPだけあって、録音も良くゲッツが素晴らしく聴こえる…
ウディ・ハーマン楽団のライブにゲッツが客演するという、恒例のパターン。今回は1981年ということで、なんと「The Dolphin」をやっている。これは非常に期待するでしょう。 ところが、もともと作曲者ルイス・エサによる初演はしっとりしたものであるこの曲…
ジャケットはきれいでまるで発掘モノでなくオリジナルアルバムのような色どりですが、海賊盤のエアチェックなのでしょう、録音はゲッツとジョアン・ジルベルトだけ大きくてあとは目立たない。サーッというノイズも気になるところ。前年のスタジオ盤「The Bes…
ジャケットがモノクロだから、なんとなくパッとしない内容なのかなと思うと、いい意味で大きく予想を裏切られる。80年代以降のゲッツは基本的にハズレなし。私のヘビロテアルバムです。 ライブでもおなじみの「On The Up And Up」や「Tempus Fugit」のスタジ…
1947年の録音。ゲッツは3曲参加している。アルバムタイトル曲に参加していないという、ちょっと意味不明の部分もありますが。 「Body And Soul」ではすでに落ち着いた後年のようなプレイを聴かせている。このときまだ20歳ですよ。すごく大人の演奏なんですけ…
これはけっこうレアですよ。コンピレーションアルバムなんだけど、ショーティ・ロジャースの録音とジェリー・マリガンの10人編成バンドの録音(これがまた最高にすばらしいけど、言及しません)のあとに、マイルス・デイビス・メトロノーム・オールスター…
これ、かなり好きなんですよ。1曲だけゲッツが参加。ベースのスラップによる西海岸AOR風イントロで、ポップなボーカルナンバーが始まる。広大なアメリカ大陸が目の前に見えてきます。スラップベースにひたっていると・・・ん?なんともいえない音色の楽器が…
このアルバムの録音は1963年10月。すでにボサノヴァをやめて新しいことをやろうとして、まず最初に録音したのがこのアルバムです。これまたかなりの方針転換だ。「Jazz Samba」が1962年2月録音、最後のボサノヴァスタジオ録音「Stan Getz With Guest Artist …