スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Repetition /Jimmy Gourley

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名前はジミー・ゴーリーと読むの?1981年の録音で、ゲッツがサイドマンとして2曲参加。この人、なぜいきなりゲッツをサイドマンとして録音してるのかなあと思っていたら、少なくとも50年代にゲッツと共演してるんですね。縁はある。「'Round Midnight In Paris」というアルバムです。ほかにもあるかもしれないけど、いま思いつくのはそれ。

それにしても、このアルバムの他のメンバーは、ルー・レヴィ、マーク・ジョンソン、ヴィクター・ルイス、という、この頃のゲッツバンドのレギュラーや準レギュラー。どう見てもゲッツのバンドにギターが加わったというかたち。

 

「Embraceable You」はゲッツがリーダーと言ってもいいくらい。ギターがテーマを半分弾くとすぐゲッツが出てきてテーマ残り半分をとり、存在感を示す。完全にサイドマンではなく少なくとも主役の1人。ソロもギターバックのリラックスした雰囲気の中できっちり1コーラスとります。ベースとピアノが半分ずつソロをとったら、またゲッツの登場。これがまた落ち着いていて非常に大物感がある。うん、存在感からして完全に主役。

名曲「I Wish I Knew」は自身の82年録音「Pure Getz」収録のテイクとは雰囲気が違うけど、やはり曲をしっかり解釈してすばらしい構成のソロになっている。こっちが81年録音だから、これで気にいって自分のアルバムに入れたのかもしれない。

 

Repetition

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