スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。めったに更新しませんが生きてます。

Stan Getz '57

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さすがノーマン・グランツ、1953年の録音をこのタイトルで発表している。「More West Coast Jazz」(「West Coast  Jazz」より先に録音している)「Jazz Giants 58」(1957年に録音している)を超えるタイトルだw 4年かー

 

全5曲、地味な曲が続く印象は、ボブ・ブルックマイヤーの参加によるものだろう。冒頭「Love And The Weather」も快調なわりにはなぜか地味。「Spring Is Here」も晩年のゲッツの演奏とは違い、わざわざ一番地味な印象になるようにテンポを設定したと思えるほど、バラードでもないしエキサイティングでもない。ある意味この時代のゲッツの演奏の集約かもしれない。ブルックマイヤー参加のものは、当たりのときもあるしとねもなくハズレのときもある。ゲッツとの付き合いは70年代後半まで続くし、当然いろいろあります。

どこかで似たようなタイトルをいくつも見た気がする「Pot Luck」はブルックマイヤーのオリジナルで、ゲッツの演奏はここしかないんじゃなかったかな。自信ないけど。

Fascinatin' Rhythm」はほかの人の演奏よりはテーマのトリッキーさが目立たず、わかりやすくなっている。ゲッツは余裕しゃくしゃくの演奏。こういうプレイはさすが。

ラスト「Minor Blues」はコード進行からテーマメロディまでパッとしない曲。シンプルなタイトルに魅かれて期待するとがっかりします。

 

スタン・ゲッツ’57

スタン・ゲッツ’57