スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

「Polka Dots And Moonbeams」

(ここで言っていることはすべて「私の知る限り」の話なので、間違ってたらすみません)

スタンダード曲「Polka Dots And Moonbeams」、ちょっと数えてみたら、このブログを書いている時点でわかるかぎり、ゲッツは5テイクの録音を残しています。うち1つはバラードメドレー。1954年の「Stan Getz At The Shrine」から1979年、CBSオールスターズ名義の「Havana Jam 2」まで、そんなにテイクは多くないけどわりと長い期間演奏しています。「Havana Jam 2」でのゲッツのソロが大好きなんだけど、前半のデクスター・ゴードンの部分が長すぎて、ゲッツが出てくるまで時間がかかるのが難。バラードっぽさを薄くしてバップ素材として演奏している「Stan Getz At The Shrine」もいい。ボブ・ブルックマイヤーが参加しているのが良い方向に曲想を変えている。

で、面白いのが1977年の「Affinity」のテイク。ホームパーティでの、録音を意識していないものなので、冒頭から思い切り崩していて、それでも崩し方が何年も変わっていない。けっこうやりたい放題。バラードだから激しくはないのだけど。

しかし、音色の美しさでは「Stan Getz And The Oscar Peterson Trio」におけるバラードメドレーでの演奏がやはりすばらしい。

ドラムレスの演奏だから、余計に美しさが際立っているとも思う。