(ここで言っていることはすべて「私の知る限り」の話なので、間違ってたらすみません)
アントニオ・カルロス・ジョビンの代表曲「Desafinado」、ちょっと数えてみたら、このブログを書いている時点でわかるかぎり、ゲッツは10テイクの録音を残しています。動画は追いきれないのでノーカウント。メドレーの中の演奏もカウントしています。しっとりとしたヴァージョンもあればやけに駆け足のヴァージョンもあり、多彩です。
ゲッツの演奏に限定するならやはり初演「Jazz Samba」での演奏がすばらしいのですが、「Getz/Gilberto」の方はジョアン・ジルベルトの歌と合わさってトータルですばらしい音楽が作られています(おっと、ボサノヴァ原理主義の皆さん、ツッコミは不要ですので)。「Stan Getz Quartet London 1966」のヴァージョンはやたらと速くて、これも新鮮。
わりと無視できないのが「Jazz At Radio Rai」での演奏。おそらく1969年、スタンリー・カウエルにミロスラフ・ヴィトゥス、ジャック・ディジョネットというメンバーでは強烈な演奏なんだろうなと思いきや、けっこうソフトでいいテイク。エンディングで尻切れトンボになっているのが残念だけど。