スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

「Chega De Saudade」

(ここで言っていることはすべて「私の知る限り」の話なので、間違ってたらすみません)

アントニオ・カルロス・ジョビンの代表曲「Cega De Saudade」、ちょっと数えてみたら、このブログを書いている時点でわかるかぎり、ゲッツは8テイクの録音を残しています。動画は追いきれないのでノーカウント。

え、そんなにないって?いえいえ、あります。曲の表記がいろいろあるのです。この曲はけっこう「Desafindo」とメドレーで演奏されるので、「Desafinado」でクレジットされているものが3テイク、それと英語タイトルの「No More Blues」でクレジットされているのが1テイクあります。さらに間違って「Felicidade」と表記されているものも1テイク。「Jazz At Radio Rai」ですね。ゲッツが「Felicidade」を演奏している!と思わないように。

個人的に好きなのが「Big Band Bossa Nova」での演奏。本来、ビッグバンドでボサノヴァを演奏するのは好きではないのですが、まだボサノヴァがよく理解されていなかった時期に、奇跡的にいいニュアンスでアレンジされた録音です。ビッグバンドなのにソフトで、ゲイリー・マクファーランドのアレンジもゲッツのプレイも素晴らしい。このあとコンボで録音されたものは逆にどれも力強すぎてちょっとボサノヴァらしさよりジャズらしさの方が際立っています。