MP3のダウンロードのみの販売かと思います。リアルCDが見つからないので。いろんなミュージシャンの「Radio Rai」シリーズがあるようです。準海賊盤かな、冒頭が欠けているテイクもちらほら。
メンバーは1969年「The Song Is You」と同じ、スタンリー・カウエルにミロスラフ・ヴィトゥス、ジャック・ディジョネットという顔ぶれ。多分これも同じ1969年録音なんだろうけど・・・
しかしこのアルバムのレアさは、ゲッツが「Matrix」を演奏しているところ。販売側の間違いだろうと思ってたんだけど、実際に聴いてみるとやはり「Matrix」でした。うん、いいですね。本来のモード曲としての演奏ではないようですが、こういうレアトラックはうれしい。後半にまったくおもしろくないディジョネットのドラムソロがあるのはいただけないけど。
この調子で、最後に収録されている「Felicidade」もそのとおりなんじゃないか、これはレアだ、と思って期待してると・・・「Chega De Saudade」でした。ガクッ。
全体的には、このメンバーですからね、つかめるところもあればつかめないところあります。それでもおなじメンバーの「The Song Is You」よりは素直かも。非常に良い発掘音源だと思います。
それと、ヴィトゥスの超強力ビートによる「Desafinado」が笑えます。ああ、うますぎて逆に音楽を壊すことってあるんだな、とわかります。