スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

「Corcovado」

(ここで言っていることはすべて「私の知る限り」の話なので、間違ってたらすみません)

アントニオ・カルロス・ジョビンの代表曲「Corcovado」、ちょっと数えてみたら、このブログを書いている時点でわかるかぎり、ゲッツは4テイクの録音を残しています。動画は追いきれないのでノーカウント。

Stan Getz With Guest Artist Laurindo Almeida」のCD追加曲である1テイクがインストで、あとは歌伴です。言わずと知れた大名盤「Getz/Gilberto」と駄盤で有名な「Getz/Gilberto#2」ではジョアン・ジルベルトアストラッド・ジルベルトが歌い、残り1枚と「Getz Au Go Go」ではアストラッドの歌伴。ちなみにこの曲は演奏するときのサイズが2種類あります。34小節のやや短いものと36小節と。34小節の方はちょっと歌にかぶさる感じでソロが始まるのでかっこいいです。インストでは36小節、歌伴のものでは(ちゃんと全員が)34小節で演奏しています。確かにソロを回す演奏をする場合は前のコーラスに食い込まないようなサイズの方が良いでしょう。なお、ジョアンのバックではゲッツのオブリは入りません。あくまでアストラッドのバックだけ。

もともと原曲がすばらしいのでどのテイクもいいのですが、英語タイトル「Quiet Nigts Of Quiet Stars」という雰囲気がよく現れているのはやはり「Getz/Gilberto」のものかなと思います。アントニオ・カルロス・ジョビンのシンプルなピアノが最高にすばらしい。