（ここで言っていることはすべて「私の知る限り」の話なので、間違ってたらすみません）
アントニオ・カルロス・ジョビンの代表曲「Só Danço Samba」、ちょっと数えてみたら、このブログを書いている時点でわかるかぎり、ゲッツは2テイクの録音を残しています。動画は追いきれないのでノーカウント。
「私はサンバしか踊らない」という意味ですね。「Só」は英語でいう「Only」の意味で、主語を省略している文章です。
2テイクというとみなさんお分かりだと思います、アルバムは「Jazz Samba Encore!」と「Getz/Gilberto」です。どっちもいいんですよね。前者は1コーラスまるまるコピーしたいくらいのフレーズで、後者は全部で3つ（歌も入れると4つ）のキーで演奏している。歌い方が非常にノっていて、16分音符（個人的にはサンバだから32分音符と言いたいところ）フレーズの連発。これが「うるさい」と言われるときもあるんだけどまさに名演中の名演。
コード進行は、AABA構成のAメロは 「Garôta De Ipanema」 と基本は同じだからフレーズを代用できるし、Bメロは3つのキーのⅡ-Ⅴで構成されているので、これまたフレーズを代用できたり他のストックフレーズをあてはめて楽しく演奏できる曲。ということでジャズでやるにはかなり人気曲かもしれない。それにしてもメロディはおそろしく単純なのに名曲になるんだから、トム・ジョビンはすごいと思った。
