オーレックス・ジャズ・フェスティバルのジャムセッションで、1981年9月6日の録音。日本公演、横浜スタジアムでの演奏。1曲「Woody'n You」のみゲッツ参加曲。「Aurex Jazz Festival 1981 All Star Jam Session」と同じフェス、ただしそちらは9月3日ですね。
メンバーは、フレディ・ハバード、ミルト・ジャクソン、ジェリー・マリガン、ボブ・ブルックマイヤー、ローランド・ハナ、レイ・ブラウン、アート・ブレイキーに我らがゲッツ、という超豪華な顔ぶれ。ゲッツファンにはちょっと食傷気味の「Woody'n You」ではありますが、1980年代のゲッツはどれもすばらしい。
冒頭のドラムソロがいかにもブレイキー、まだなんとか衰えていません(マウントフジ・ジャズ・フェスティバルに参加している頃は衰えが目立ちます)。「Aurex Jazz Festival 1981 All Star Jam Session」でも言及しましたが、全体が長くなりすぎないようにみなさんソロを短めにしています。
ゲッツのソロは余裕をもって落ち着いた演奏。1950年代からこの曲でだけ使っているお決まりフレーズを少しだけ見せながら展開していきますが、ソロの終わり方が今までのゲッツではあまり聴かれなかったパターンです。この点で、マニア必聴のアルバムになっています。