スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

2018-01-01から1年間の記事一覧

Municipal Auditorium Topeka Kansas February 55 /Count Basie

カウント・ベイシー楽団のライブアルバムで、ゲッツ参加曲が4つ入っている。ほかはレスター・ヤングやサラ・ヴォーンなどとの共演。 それにしてもゲッツとベイシー楽団の共演はどういう経緯で実現したのか(その答えはゲッツ評伝に書いてます)。合うのかな…

What The World Needs Now Is Love

オーケストラ入りのバート・バカラック曲集。バカラックの曲は小節数や拍子が変則的で、そのままジャズとしてやるには適していない曲も多いです。 このアルバム、当初は、バカラックなのに「I'll Never Fall In Love Again」「I Say Little Prayer」「Raindr…

The Master

録音したのはフュージョンもやっていた1970年代なのに、なんの工夫もなく単なるカルテットでバリバリ吹きまくっているというアルバム。それがまた素晴らしい。骨太のゲッツが伝わってくる。全4曲。いかにも硬派なジャズ。地味な印象ながらかなり上位に来る傑…

The Steamer

とにかく名盤。派手さがないものの、大傑作だと思います。 1曲目「Blues For Mary Jane」が、さっそくシブくまったく派手じゃないけど、とにかくゲッツが延々と絶好調なソロを展開する。ボーッとしてるとこのプレイの凄さに気付かずに終わりますので気を抜か…

People Time: The Complete Recording

この7枚組のアルバムが発表されたときは歓喜しました。これを「いかにも末期がん患者のダメライブ」と評したひとがいたけど、残念。人類の永遠の財産だと思います。ライブは1991年3月3日から6日までで、それぞれ2セット(6日は1セット)。 当初発表された2枚…

Nothing But The Blues / Herb Ellis

タイトルのとおりブルース漬けのアルバム。ロイ・エルドリッジは古くさいスタイルでエリスのブルースに合うんだけど、ゲッツはどうなんだろう。1曲目のバックリフ、ゲッツとは思えないプレイで「あんた、誰?」と思ってしまう。オーソドックスなジャズなの…

Carryin On /Michele Hendricks

「Old Devil Moon」と「Prelude To A Kiss」の2曲にゲッツが参加している。それがどちらも素晴らしい。「Old Devil Moon」はイントロ含め曲の最初からどんどん歌にからみ、ソロではストックフレーズを交えながら盛り上げる。よくラテン風で演奏されるけど、…

Apasionado

このアルバムを「いまさらゲッツがまたフュージョンか」といった人がいたけど、本質を見ていないと思う。ゲッツのフュージョンというのはまさに単なる フュージョンではなく「ゲッツのフュージョン」というジャンル、スタイル。一般的な高音域で泣き叫ぶフュ…

Moonlight In Vermont /Johnny Smith

ゲッツ参加で有名だけど、ゲッツ目当てで買うととんでもなく後悔することになる。CDによって違うけど、オリジナルアルバムの曲順をまるっきり無視した、真ん中にCD追加曲を突っ込んだ構成にも我慢できない。 ゲッツは別テイク含めて9曲だけ参加してるけ…

Woody Herman Story

ウディ・ハーマンの4枚組CDボックス。全91曲のうちゲッツ参加は17曲程度。かつ、「Blowin Up a Storm: The Columbia Years」や「Complete 1948-1950 Capitol Session」などと重なる音源が多く、重複していないのは5曲だけ。たいていのゲッツファンはこ…

Soul Eyes

つぶれた写真のトホホさにつられてはいけない。大名盤である。1989年の6月29日ライブと7月27日ライブを収録。 聴き飽きているはずの「Voyage」「Blood Count」もやはり何度聴いてもすばらしい。単なるスローブルースなのにどうして盛り上がるのかわからない…

Pick Yourself Up /Anita O'Day

アニタ・オデイ1956年の録音。アニタのハスキーな声がとっても魅力的な名盤。 ゲッツは5曲に参加している・・・はず。ソロが聴けるのは「I Never Had A Chance」だけ。それもかなり短い。ヴァーヴだから契約上の問題はなかったと思うんだけど、ギャラの折り…

Utopia

「Poetry In Jazz」に似ていて違うアルバム。「Poetry In Jazz」と比較して、録音状態はわるくてもバランスはわるくない。選曲もアンディ・ラヴァーンの曲は2つに抑えているのがよかった。パーカッションも多彩ながら目立たず、一息つける。ゲッツはむしろ…

Bob Brookmeyer & Friends

なぜボブ・ブルックマイヤーのリーダーでこのメンバーを集めることができたのかと思ってしまう。ゲッツのほか、ゲイリー・バートン、ハービー・ハンコック、エルヴィン・ジョーンズ、CD追加曲ではトニー・ベネットも。エルビンのドラムがやはり特徴的で、…

Diz & Getz

このアルバムがゲッツとディジー・ガレスピーの初共演らしい。当時は「意外な組み合わせ」と評判になったそうだけど、このあと二人の共演はかなりあります。いずれにせよ、ノーマン・グランツがこのアルバムを企画してくれて本当によかった。絶頂期のガレス…

Sweetie Pie

貴重な音源が詰まったコンピアルバム。冒頭「Sweetie Pie」は前半はルーストのスタジオ録音そのままで、フレーズも使い回しなんだけど、ゲッツがやたらと長くソロをとっていて、後半は聴いたことのない(あたりまえなんだけど)フレーズが登場、けっこうおも…

Stan Getz's Photos

フェイスブックに「Stan Getz Photo」というページがある。とんでもなくレアなゲッツの写真がたくさん投稿されている。ファンにはたまらない。けっこうBev Getzが投稿しているみたい。 ここに貼り付けるわけにはいかないんだろうけど、ピアノを弾いている写…

Plays Music From The Soundtrack Of Mickey One

おそろしくつまらない、ゲッツの名前が冠されているものの中でダントツにつまらないアルバム。二度と聴かないつもりだったけど、改めて聴いてみました。 まず、これはジャズではない。サントラ盤なのか。でもタイトルを見るとそのままサントラというわけでも…

More West Coast Jazz

ボブ・ブルックマイヤーとの2管の編成。1曲目の「Willow Weep for Me」からぐっと引き込まれる。あの曲が名バラードになっている。ほんの少しだけピックアップ的に先行して、テーマにすうっと入っていく。その後は静謐な空間。こんな風に演奏したゲッツは当…