スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

「What Is This Thing Called Love?」

(ここで言っていることはすべて「私の知る限り」の話なので、間違ってたらすみません)

コール・ポーターの代表曲の1つ、「What Is This Thing Called Love?」、ちょっと数えてみたら、このブログを書いている時点でわかるかぎり、ゲッツは8テイクの録音を残しています(映像作品・動画を除く)。もっとたくさん演奏している印象がありましたが、数えてみるとけっこう少ないですね。テンポが速い割にはジャズとして演奏しやすい曲だなあと思います。

もっとも古い録音は、1964年、ゲイリー・バートン入りのカルテット。けっこう速いテンポです。ロイ・ヘインズのドラムがうるさい。続いて同じく1964年、私がかなり嫌いな演奏の「Live In London Vol.2」.。そのまま時代を追っていきましょう、次が1973年、「Live At Sir Morgan's Cove 1973」。少しテンポが落ちましたが。まだですね。何が「まだ」なのか。もう少し下っていきましょう。

次は一気に1987年に飛びます。「Anniversary」。この演奏が非常にかっこいい。そうそう、ここからです。エンディングテーマがゲッツオリジナルのメロディになります。このあとの1989年「Yours And Mine」1990年「Final Concert Recording」「Marciac Jazz Festival 1990」などもそうです。

と、それをお話ししたところで、やはり一番かっこいいのは「Final Concert Recording」ですね。テリ・リン・キャリントンのドラムソロにケニー・バロンのピアノが合流してフラメンコタッチになる瞬間がとにかくかっこいい。同じアレンジをいくつか残していますが、ここでの演奏が、バロンの入り方がもっとも完成されていて、おそらくアドリブであるもののホントにそっくりそのまま真似したくなってくる。