スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Yours And Mine

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1989年、かなりの名盤だと思う。1曲目「You'd Be So Nice To Come Home To」は普通のスタンダードながら、ゲッツの公式録音は初めてじゃないかな?(youtubeには1962年の動画がアップされているけど)。これがすばらしい演奏で、けっこうフレーズもコピーできます。ベースのレイ・ドラモンドも短いながら無骨ないいソロをとっている。この曲のあとのMC、何度も聴衆が爆笑してるんだけど、当然何を言っているのかわからない・・・

表題曲「Yours And Mine」は、かったるいはずなのになぜか飽きずに聴ける曲。ほかのライブ録音でもそう感じてしまう。やはりゲッツだからこそなせるわざなのだろう。それから、演奏しづらい「Con Alma」、いつもは長くなるけど今回は奇跡的に7分以内で収まっていますw

ラストの「Yesterdays」、アルバム「Voyage」収録のスタジオ録音もあるけど、単純ながらベースとのデュオで始まるこのアレンジがすごくかっこいい。1950年代の同曲はゲッツの代表曲という扱いだったけど、全然趣が違うね。ちなみにここではケニー・バロンが「Why Don't You Do Right?」を引用しています。映画「ロジャー・ラビット」でジェシカが歌ったお色気のある歌ですが・・・知らないですよね。

とにかくも、1989年で少々ゲッツも体力の衰えを感じさせる瞬間はあるけど、これはかなりの名盤。必聴です。

ちなみに裏ジャケのこの写真はゲッツと孫。ゲッツの娘であるベヴァリーの娘です。

Yours and Mine

Yours and Mine