スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

「Willow Weep For Me」

(ここで言っていることはすべて「私の知る限り」の話なので、間違ってたらすみません)

女性が作ったという点でも知られている「Willow Weep For Me」、ちょっと数えてみたら、このブログを書いている時点でわかるかぎり、ゲッツは4テイクの録音を残しています。動画は追いきれないのでノーカウント。 

ゲッツは1953年の「More West Coast Jazz」で非常にムードのある演奏をしながらもそのあとは1977年「Another World」まで録音がなく、そして1978年のボブ・ブルックマイヤーとのバンドで2つの録音を残します。こう見ると、4つのうち「Another World」以外はブルックマイヤーとの共演。

1978年の録音2つはどちらもライブ盤で、テーマに入るまでにゲッツの自由な前奏が聴ける。で、「Jazzbühne Berlin '78」のエンディングは、「あのエンディング」ではないけどベースソロのあとピアノがちょこちょこっと入って終わり、ゲッツは戻ってこない。そうするともう1つの録音「Utopia」もそうなのか?と思いきや、こっちはベースソロの途中でフェイドアウトしてしまう。

とにかく4つのテイクどれも、原曲のもつけだるい感じをうまく表現していて素晴らしいのだけど、やはり「More West Coast Jazz」の、原曲を超えた美しさを湛えた演奏が最高だと思う。