ゲッツとディジー・ガレスピーとの共演は、まず1953年の「Diz & Getz」から始まります。このときはスイング経由でスターになったゲッツとビバップ立役者のガレスピーということで「意外な顔合わせ」とされたようですが、その後、「またか」と思うほど共演していきます。
もれがあるかもしれませんが、
「Diz & Getz」(1953年)
「Diz & Getz」のCD追加曲(1956年)
「For Musicians Only」(1956年)
「England 1958 / Chicago 1957」(1957年の方のセッション)
「Sittin' In 」(1957年)
「Complete Live In Stockholm. November 21 1960 /Jazz At The Philharmonic」(1960年)
「Dizzy Gillespie, Johnny Griffin & Stan Getz Festival de Châteauvallon 1971」(1971年、「Summertime /Dizzy Gillespie - Johnny Griffin Quintet」と同じ音源)
「Newport In New York '72」(1972年)
「Homage To Charlie Parker」(1989年)
といったところでしょうか。
一般的に、ジャズファンはサックス奏者のブラインドフォールドテストはそんなに苦手ではない、音色という手掛かりもあるので。でもトランペット奏者となると音色の違いがほとんどないからなかなかわからないものです。フレディ・ハバードみたいに明らかに別格なのは違いますが。それでも、ゲッツマニアは上記のような共演盤を通してガレスピーの演奏をさんざん聴いているので、ブラインドフォールドテストで「ガレスピーか否か」ということについては自信をもって答えられます。ここまで共演していると、もうゲッツと共演するトランペット奏者がガレスピーでないだけで残念な気持ちになります。コンテ・カンドリとかロイ・エルドリッジだったりすると損した気分になるw