ゲッツのソプラノサックスが聴けるアルバムと言えば、公式には「Billy Highstreet Samba」があります。ああ、公式アルバムとしてはほかに「Mort d'un pourri」のボーナストラックがありましたね。
Youtubeではほかにもいくつかみつかりますね。Youtubeはある日突然動画が消えるからリンクを貼りたくない気持ちもあるのですが、例えば「Live At The North Sea Jazz Festival • 13-07-1980」というのがあります。「Billy Highstreet Samba」での録音(1981年11月)が、ライブを経て熟したものであることがわかる、ちょっとまだまだ煮詰まっていないなあという感じの演奏になっていますが、おもしろいです。確かこの頃学生だったか卒業したばかりだったか忘れましたが、若すぎるチャック・ローブがかっこわるすぎるしブライアン・ブロンバーグもいるのだからおもしろい。「Billy Highstreet Samba」でのベーシストはブロンバーグでなく、マーク・イーガンがエレキベースを弾いていたわけですが、フュージョンタッチのレパートリーをこの時期はウッドベースで演奏しているわけです。
ほかにもソプラノを吹いている「Stan Getz Quintet Live at the Chicago Jazz Festival 1980」もあります。Youtubeですが、こちらは映像がなく音声のみです。8月31日のライブだから上のものより1か月あとですね(追記:このあとCD-R盤で「Chicago 1980
」として発売されました)。
ある人が「テナーやアルトは個性が出るのに、ソプラノはみんな同じになるから嫌い」と言っていて、少なくとも音色に関してはある程度そのとおりなのですが、明らかにフレーズが違い過ぎるウェイン・ショーターは特別として、ゲッツはソプラノでも他と音色が違うなあと思いますね。