ストリングスの代わりに混声コーラスがバックについた作品。もともとはウェス・モンゴメリーのために録音したバックトラックだったそうだけど。
というと興味深く思えるんだけど、実際は期待(?)のコーラスの音量が小さくて、フツーに聴けてしまうのが残念。もっとキワモノだと思っていたのに。
選曲はホント、箸にも棒にも掛からないものが延々と続く。ジャズとして有名なのは「I Didnt Know What Time It Was」「Nica's Dream」だけ。いや、知らない曲だからダメということではない。そうでなく、印象にも残らない、平坦なびっくりするほどどうでもいい曲が、なんとフェイドアウトで終わったりする。ジャズファン以外をターゲットにした作品だと思うんだけど、クリード・テイラーはこれで何がしたかったのだろう?
1曲目「Once」は、クラシックの曲ですね。
と、これが2017年に投稿した内容なのですが、いや~やはり自分が甘かった。このアルバムの良さに気づいていなかった。確かに、平坦な曲も多くBGMにしかならないような印象もあったんだけど、好き勝手に吹いているゲッツも良くだんだん味が出てきて、なんだか今すごく気に入っているアルバムになってしまった。先日は(全体的に薄味ということもあり)3回連続で聴いてしまったほど。以上、2023年追記。