スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

バラードだらけ

たまに、ゲッツのアルバムでバラードだらけということがあります。

まずは代表作「Stan Getz Plays」。全11曲中6曲がバラード。レコードB面はいきなり3曲連続でバラード。それなのにアルバムで22曲のみのアップテンポはA面に連続して配置するという、一歩間違うとちぐはぐになるはずの、超名盤。いずれにしても半分以上バラードです。これはノーマン・グランツのプロデュースですね。


続いて「Stan Getz At Large」は、北欧録音。ゲッツがプロデューサーなのかな。ほとんどがミディアムスロー以下、レコード2枚組で全14曲中6曲がバラード。ミディアムスローを含めればさらにスロー感が増します。半分以下ではあるけど、割合としては高い。

そして、1981年のライブ、「The Dolphin」「Spring Is Here」。同じライブからのものとみなしていい2枚ですが、前者は全6曲中半分がバラード。後者はミディアムスローとも言える微妙なテンポもありますが、あえてそれも含めると全7曲中5曲がバラードと言えるか。2枚でセットと考えるなら、13曲中8曲がバラードなのです。

まあ、これだけスローだらけでもまったくアルバムを聴いていて飽きないわけで、プロデューサーも安心して制作できたと思いますが、それでもスタジオ盤はともかくライブの半分がバラードというのは珍しいですよね。