スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

The Song Is You

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1969年、メンバーはスタンリー・カウエルにミロスラフ・ヴィトゥス、ジャック・ディジョネット。そういうこともあり、一部の評論では「ゲッツが若手についていけていない」という論調もあるが、まったく的外れ。彼らが自分の演奏しかできずリーダーの音楽性に合わせることができないだけ。特にドラムス。

「このように演奏できる」と「このようにしか演奏できない」は全く違う。ゲッツに見いだされてバンドに参加したのであれば、全体の音楽性を損なうような、間違った「自分らしさ」など出してはいけない。チック・コリアのようにゲッツのサウンドに合いながらも個性を出せるというのが本来の姿。それをゲッツに責任があるかのように言うのは論外だ。

 

ということで、ゲッツはメンバーがあおっても割とリラックスムード、むしろ抵抗しているかのようにも思えるほどにエモーショナルにならない。そのギャップが新鮮なサウンドになっていることは事実。ただ、全体的にかみ合っていない印象はぬぐえない。ベースもドラムも手数は多いのに空白感がありすぎる。ゲッツのせいではなく、ひとえにリズムセクションの面々がリハ不足だからだと思える。メンバーのオリジナル曲に対してゲッツは意外と冷淡な反応で、単にノルマをこなすような演奏もしている。

 

ところで曲名、間違ってますよね。メドレーとなっている「Tonight I shall Sleep/Desafinado」は、実際には「Tonight I Shall Sleep/Summer night/Desafinado/Chega De Saudade」。そして、トム・ジョビン作と誤ってクレジットされている「Summer Night」とされている曲はマイク・ギプスの「Desert Air」です。

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