スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Dear Old Stan Getz Vol.1

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マシュマロレコードから発売された、999枚限定CD。私の持っているものにはサインペンで「044」と書いています。誰か番号がダブっていたら、999枚限定というのはウソということになりますが、まさかそんなことはないよね。

内容は50年代初期のアルバム「The Sound」や「Stan Getz Plays」などから集めた音源プラスアルファなんだけど、あえてSPをマスター音源としており全編スクラッチノイズがすごい。これがとっても趣きがあって、秋の夜長に聴くとすごくムードが出ます。冒頭いきなり、レコードのスクラッチノイズの中から「Sear Old Stockholm」で始まるので、ノスタルジックな趣、夜にひっそり聴くにはぴったりの内容。そう、基本的にはゲッツがクールと言われていた時代の音源なので、いい意味での古臭さが堪能できます。ノイズだらけの「Stan Getz Plays」の「Body And Soul」とか、すごくいいじゃないですか。

レアなテイクも入っていて、ルーストの「Lullaby Of Birdland」の別テイクや「Stan Getz Quartets」収録の「What's New」の別テイクが聴けます。それだけでもすごいのに、おそらくこれまで未発表音源だった、1954年と思われるトラックを収録。なんと、ゲッツ、ズート・シムズワーデル・グレイの共演です。これはすごい。