スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

80年代

Anniversary

87年のライブ。ジャケットの写真はゲッツが最後に愛した女性、サマンサ・セセーニャ。このアルバムの収録にもれたのが後年「Serenity」として発表されるんだけど、どちらも文句ない内容。 こっちは1曲をのぞいてバラードとミディアムテンポ。どの演奏も神憑…

Yours And Mine

1989年、かなりの名盤だと思う。1曲目「You'd Be So Nice To Come Home To」は普通のスタンダードながら、ゲッツの公式録音は初めてじゃないかな?(youtubeには1962年の動画がアップされているけど)。これがすばらしい演奏で、けっこうフレーズもコピーで…

Bossas & Ballads: The Lost Sessions

「Bossa」という言葉にはボサノヴァという意味はなく、「Bossa」という音楽があるわけでもないので、この「Bossas & Ballads」表現はこのアルバムの内容を伝えるには不適当らしいですが、ゲッツのバラードとボサノヴァを中心に録音された1989年の未発表セッ…

Billy Highstreet Samba

ゲッツのソプラノサックスが聴けるアルバムとして有名だね。アルバムタイトルにあるビリー・ハイストリートというのは、ツアーマネージャーのオランダ人ビリー・ホーフストラーテンのこと。詳しくは評伝に書かれているけど、ゲッツが晩年非常に信頼を寄せて…

Repetition /Jimmy Gourley

名前はジミー・ゴーリーと読むの?1981年の録音で、ゲッツがサイドマンとして2曲参加。この人、なぜいきなりゲッツをサイドマンとして録音してるのかなあと思っていたら、少なくとも50年代にゲッツと共演してるんですね。縁はある。「'Round Midnight In Par…

Friends For Schuur /Diane Schuur

ここだけで聴けるゲッツの演奏というのが1曲、「Easy Living」の歌伴として収録されているのですが・・・これはゲッツの死後の編集による疑似歌伴です。ヘレン・メリルのアルバムのように、ゲッツの未発表録音にあとでオーバーダブしたというものではありま…

Blossom Of Stars /Helen Merrill

ヘレン・メリルとのアルバム「Just Friends」録音のときの未発表テイク3曲が収録されています。それが「My Romance」「MIsty」「ブラームスはお好き」だから、ラインナップを見るだけで期待してしまう。いえ、内容はわるくないですよ、ゲッツ参加トラックに…

Deedles /Diane Schuur

ゲッツは歌伴といて2曲参加している。まず「I'm Just Foolin' Myself」、まずピアノのイントロがかっこいい。そして1980年代ゲッツ特有の落ち着いたクリアな音色と歌い回しで、しっかり伴奏をする。GRPだけあって、録音も良くゲッツが素晴らしく聴こえる…

Live At The Concord Jazz Festival /Woody Herman

ウディ・ハーマン楽団のライブにゲッツが客演するという、恒例のパターン。今回は1981年ということで、なんと「The Dolphin」をやっている。これは非常に期待するでしょう。 ところが、もともと作曲者ルイス・エサによる初演はしっとりしたものであるこの曲…

Pure Getz

ジャケットがモノクロだから、なんとなくパッとしない内容なのかなと思うと、いい意味で大きく予想を裏切られる。80年代以降のゲッツは基本的にハズレなし。私のヘビロテアルバムです。 ライブでもおなじみの「On The Up And Up」や「Tempus Fugit」のスタジ…

Seven Faces Of Valentine /Chet Baker

このアルバムはチェット・ベイカーによる「My Funny Valentine」が7曲入っているというとんでもないものなんだけど、そのうち1つがゲッツとの80年代の北欧ツアーでの録音。 80年代の北欧ツアーはヴァーヴからもコンコードからもライブ盤が発売されているけど…

Small World /Huey Lewis & The News

ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースがそれまでの純粋アメリカンロック路線から方向転換をして、スカっぽいサウンドを取り入れたりインストルメンタル曲を2曲も収録したりして、「ロックを辞めた」などと言われ商業的に失敗したアルバム。 ところが、このインス…

Brasil /The Manhattan Transfer

スタン・ゲッツが1曲だけ参加しているだけでなく、なんと作曲者のジャヴァンまで参加しているというレアものです。ライブ映像がYoutubeにもありましたね。 ジャヴァンの楽曲はとにかく個性的、MPBはほとんどがそうですが北半球では生まれようもないメロ…

Just Friends /Helen Merrill

「ニューヨークのため息」でしたっけ、ヘレン・メリルとの最初で最後の共演盤(このときの未発表テイクが別のアルバム「Blossom Of Stars」で発表されますが)。メリルのたってのオファーで実現し、欧州でほんの少しのゲッツの空き時間を使い、メンバーを揃…

Serenity

まったく期待せずに買ってみたら、とんでもなく気にいってしまったアルバム。ゲッツが保有していた音源の一部を「Anniversary」として発表し、その残りをこのアルバムで発表しました。ヘレン・メリルとの共演アルバム「Just Friends」を作る際にゲッツが付け…