ゲッツとは大親友だったというハーブ・アルパート。日本では「ハープ・アルバート」と名前を微妙に間違われることが多い。ハーブ・アルパートとゲッツは長く親友だったようですね。A&Mの創始者でもある彼は、ゲッツのA&Aレコーディング「Apasionado」のプロデュースもしています。フュージョンの名盤ですよね。
さてこのアルバムでは、ゲッツが1曲「Friends」に参加してます。他の曲はスタンダードですが、これはアルパートのオリジナルで、ゲッツの優しい音色をそのまま曲にしたかのようなスローな名曲。アルパートのミュートによるイントロからゲッツがふんわりと出てくるところでガツンとやられる。まさにゲッツのために書き下ろされたんじゃないかと思うくらいにぴったりマッチしているんだけど、実際はどうなのかな。
GRPのおかげでちょっと都会的なサウンドでおしゃれに決めるジャズが流行してきた当時の感覚でスタンダードを解釈したというアルバムで、ゲッツ不参加のトラックもムーディ、これはけっこうお薦めのアルバムです。いえ、でも実際ゲッツの1曲だけでも「買い」ですよ。