スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Live at Sir Morgan's Cove 1973

Live at Sir Morgan's Cove 1973

1973年ライブの発掘音源。メンバーはアルバート・デイリー、デイブ・ホランド、ビリー・ハート。

発掘ものにありがちな、録音バランスのわるさが際立つ。それでもステレオなので、不思議な感じ。ちなみに録音バランスがわるいアルバムは大きな音量で聴くとけっこういいです。

 

選曲はチック・コリアとの「Captain Marvel」からのものが3つ、同じくコリアの「Litha」もあり、スタンダードも散りばめている。セロニアス・モンクの「Panonica」を(変則サイズで)やっているのが意外。この曲、コード進行が「基本的なのに個性的」なのでやりづらいんですよね。

最悪なのは名曲のはずの「La fiesta」。リズムセクションの全員が曲を理解していない。まったく曲の良さを引き出さない演奏、ゲッツも単純ながら難しい曲であるため、いまいち乗り切れない。そもそも初演スタジオ録音以外はパッとしないんだけど。

特にひどいのがデイリー。イントロはなんだかハネているし、自分のソロになったところで曲をがらっと変えるけど、かっこよくもないし何がやりたいのかわからない。ベースとドラムとも意思疎通ができていないというかできていてもうまくいっていないというか。60年代のマイルス・デイビスクインテットみたいなことをやりたかったのか、それにしても全然なっていない。このアルバムに限らず、デイリーの演奏で良いと思えるものはあまりない。ゲッツは常に良いサイドマンをみつけてきたと言われているけど、ホレス・シルバーチック・コリア、ジム・マックニーリー、ケニー・バロンは良くてもデイリーは好きになれないです。

Live at Sir Morgan's Cove 1973

Live at Sir Morgan's Cove 1973