スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Prezervation Stan Getz with Al Haig

 

プレステッジ初期の録音を集めたもの。いわゆるクール時代ではありながら、トンデモ度が高くマニアには人気作だと言える。ゲッツが参加していない曲も数曲あります。

Stan Getz quartets」のCDには必ず追加収録されているタイトル曲は、やはり本テイクとされた「Crazy chords」より内容がわるい。それより淡々と演奏される「Intoit」が良い。これ、「A night in Tunisia」のコード進行ですよね。

「Stardust」も傑作。ゲッツによる「Stardust」となれば聴いてみたくなりますよね、当然あのヴァースから入って・・・あれ、ハーフサイズに省略か、と思っていたらボーカルによるテーマ。なあんだ、と思っていると歌っているコーラスの最中にはゲッツはまったく出てこない。歌が終わってエンディングで再び少しだけ登場。厳密には伴奏ではなく前奏後奏だけ。あらら。

しかしこのアルバムのもっともトンデモなのが「Short P,not LP」と「Be still,TV」です。タイトルからしてB級の香りただようこの2曲、なんとブロッサム・ディアリーとギターのジミー・レイニーのツインボーカルスキャットとゲッツとカイ・ウインディングがユニゾン(ハモるところもあるけど)するというアレンジ。男女混声スキャットってだけでも考えるのに、その歌手がレイニーなんだから呆然とするしかない。テーマが終わってソロに入ると誰も素晴らしい演奏なんだけど。ドーンでの49年セッションのように、独り立ちしてからのゲッツはしばらくの間びっくりするような録音をしているんです。

 

Prezervation (Remastered)

Prezervation (Remastered)