スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Stan Meets Chet

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ルックス重視派にとっては最高のアルバムの1つのはずだけど、内容は決して名盤とは言い難い。このアルバムほどツッコミどころが多いものも珍しい。好きなアルバムだけど。

 

まず、この2大スターの共演なのにリズムセクションが無名w なんとなくきいたことある名前もないこともないけど、ノーマン・グランツは何を考えていたのだろう。急に二人の予定が確保できたからとりあえず録音した、というところかな。

2曲目の「Ballad Medley」は、チェット・ベイカーが思い切り音をはずしている。それをそのまま発売するのがジャズのいいところだけどね。ところがこのメドレー、チェットのほかピアノとゲッツ、それぞれダラダラと2コーラスも演奏する。「Embraceable You」はピアノフィーチャーで、ゲッツで聴きたかったのにと思っているとガックリくる。

「jordu」は演奏しやすく、聴いていても特におもしろくもない曲。なんと後半にベースとドラムによる4バースが聴ける。「Getz & Evans」の悪夢がよみがえってくる・・・いえ、こちらの方が古い録音です。

ラストの「Half-Breed Apache」は「Cherokee」のコード進行、タイトルをちょっともじっているのですね。ピアノのバッキングがあまりうまくなく、ゲッツはピアノレスになったときの方がいいソロをとる。

Stan Meets Chet

Stan Meets Chet