スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Nothing But The Blues / Herb Ellis

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タイトルのとおりブルース漬けのアルバム。ロイ・エルドリッジは古くさいスタイルでエリスのブルースに合うんだけど、ゲッツはどうなんだろう。1曲目のバックリフ、ゲッツとは思えないプレイで「あんた、誰?」と思ってしまう。オーソドックスなジャズなのにある意味トンデモゲッツにノミネートされるかもしれない。

と思いきや、2曲目以降は、ゲッツは普通。エルドリッジと合わないことは変わらないけど。

不思議なのは、ずっとブルースで来るから「Soft winds」もブルースでやるのかなあと思っていたらしっかり16小節で演奏していること。もともと16小節の曲だけど、ジャズメッセンジャーズはブルースにアレンジしているから当然そっちで演奏すると思っていたのにね。

ちなみに「Les Tricheurs」という1曲追加になっているバージョンのCDもある。映画「危険な関係」のサントラからの曲でシングル盤としても発売されたみたい。録音年月日も違うしエルドリッジに代わってディジー・ガレスピー、そしてコールマン・ホーキンスが参加している。なぜこれがボーナス・トラックになるのかと思いますが、どこかに追加収録してくれないと入手困難テイクになってしまいますからね、歓迎すべきこと。同じく映画サントラでシングル盤にもなった「Theme From Dr.Kildare」も、録音時期が近くて同じオーケストラものだということで「Big Band BossaNova」にボーナス・トラックとして追加収録されたから簡単に入手できるようになったんです。まったくボサノヴァじゃないけど。

ま、オリジナルアルバムにこだわりたいときもあるけど、やはりボーナス・トラックが嬉しいときもあります。

 

Nothing But The Blues

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