アルバムの前半7曲がゲッツ参加のテイク。ただし別テイクが3つあるので、実質的には4曲。
テナー奏者が、ゲッツのほかブリュー・ムーア、ズート・シムズ、アレン・イーガー、アル・コーンと、全部で5人もいる。これは何がなんだかわからないだろうという心配が予想されたのか、オリジナルアルバムのライナーにはソロオーダーが記載されていてちょっと安心。
ウディ・ハーマン楽団のフォーブラザーズは、ゲッツ、ズート、コーンとハービー・スチュアートだった。ここでは上記の5人で、一応クレジットは「ゲッツとヒズ・フォーブラザーズ」となっている。
SP時代で1曲が短いうえにソロイストがピアノも含めて6人いるので、ゲッツのソロも基本的には半コーラスか1コーラス。49年の録音だから、コーンも後年の特徴がなく、ズートはゲッツに似ている。ところがこうして同じ曲で聴き比べると確かに違う。というよりやはりゲッツが光っている、と考えるのはファンの贔屓目かな。