スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

The dolphin

ザ・ドルフィン

私が好きなゲッツのアルバムではベスト3に入ります。

「ゲッツがそれまでのヒット狙いをやめて、原点回帰したアルバム」といわれていて、実際そのとおりだと思う(このあともポップなフュージョンを数枚録音しているけど)。

1曲目の「The dolphin」の美しさといったら、言葉にできない。「ピアニストがルー・レヴィでなければもっと良かった」といった人もいたけどね。このテイクのほかに、ウディ・ハーマン楽団との演奏や映像作品でも「The dolphin」を演奏しているけど、やっぱりこれが最高。

2曲目「A time for love」もゲッツにしかできない美しさが現れている。この曲、低くすると無粋になるし高くすると情緒がなくなるし、ゲッツじゃないとこのキーでは演奏できない。ゲッツの後年のバラード演奏は、最後にテーマに戻らずにピアノソロがそのままリタルダントして終わるという形式が基本だけど、ここでもそのパターンが聴けます。バラード演奏の形式として、これは参考にすべきものだと思いますね。

「The night has a thousand eyes」では派手ではないものの名人芸的に多彩さを見せるヴィクター・ルイスのドラムが素晴らしい。

最後の曲「Close enough for love」、日本人好みの曲だけど、それまでの5曲に比べればどうでもいい、なんだか受け狙いという感じ。そういえるほど5曲目までが素晴らしい。いえ、この曲も良いんですけどね。

 

ザ・ドルフィン

ザ・ドルフィン