スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Schuur Thing /Diane Schuur

Sure Thing (Album Version)

ゲッツが応援していたというダイアン・シューア。このアルバムでは2曲に参加。まずは「It Don't Mean A Thing」。クイーカを入れたサンバ風リズムで、歌は早々に終わりすぐにゲッツのソロにチェンジ。バッチリのソロを聴かせたあとは歌との2小節交換(4分の2でカウントして)。シューアのフレーズを拾うところもあり、インタープレイを繰り広げる。

そしてなんともう1曲はイヴァン・リンスの「Love Dance」をやっている!あの超名曲兼超難曲をゲッツの演奏で聴けるとは。これはいい意味でトンデモゲッツの上位にランクされますよ。イヴァンの原曲(アメリカ盤のアルバム「Love Dance」ではなくブラジル盤「Daquilo Que Eu Sei」に収録されている方)とは違い、幻想的な雰囲気。そう、むしろどちらかというとイヴァンのアメリカデビュー盤に近いムードかな。ゲッツは間奏ソロとラストのメロディからオブリをつけるという程度だけど、それでもいいものを聴かせてもらったなあ。まさに名曲名演とはこのこと。典型的なGRPサウンドが非常に心地よい。GRPのサウンドって実はゲッツに合うんですね。

ちなみに、ゲッツの評伝では著者が「さして面白くないバラード」と言っている。ははは、この曲のすごさがわからない時点で、評伝の著者はアウトです。随所にそういう箇所があります。

 

Schuur Thing

Schuur Thing