特にすぐれているとは言わないけど、楽しく聴けるアルバム。「News From Blueport」「A New Rhumba」「Catch As Catch Can」などここでしか聴けない曲がつまっている・・・と思いきや、「A New Rhumba」はベースのソロのみ、おまけにテーマからして純度100%の4ビートw、「Catch As Catch Can」はピアノトリオによる演奏。「News From Blueport」はゲッツのソロがあるものの、テーマは当時の欧州組らしくちょっとジャズ度が低いプレイとなっている。いや、ジェリー・マリガンの初演が同じようなアレンジなのだろうか?
しかし、このアルバムではよくもわるくもゲッツの「粗削り」な演奏が聴ける。「Gone With The Wind」はこの曲を演奏するときの毎度のお決まりフレーズに少し変化が見られるのもおもしろい。ちなみにこの曲からラストに至るまでだんだん演奏がだれてくる。実際のライブの曲順とは違うかもしれないけどね。逆に「I Want To Be Happy」は非常に余裕のある演奏で、しっかりまとまっている。
「Easy Living」については、80年代のレパートリーという印象があるので、意外感がある。「Summertime」も60年代のゲイリー・バートン時代のレパートリーという印象を持っていたので、同じく選曲に意外な感じ。こっちの方がアレンジは普通なんだけど。
いえ、いま思いつかないだけで、探したら50年代の録音もあるかもしれません。
At Nalen-Live in the Swedish Harlem
- アーティスト: Stan Getz
- 出版社/メーカー: Imports
- 発売日: 2011/11/29
- メディア: CD
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