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スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

stan getz quartets

スタン・ゲッツ・カルテッツ+5

初期ゲッツの美意識が凝縮されたアルバム。余裕しゃくしゃくなベテランっぽいけどよく聴いてみると若さであふれていて、「I’ve got you under my skin」では手癖フレーズが連発される。「What's new」で聴かれるイマジネーションはほとんど奇跡的かもしれない。初期のゲッツのバラードは哀愁を感じさせてくれるから好き。

「Crazy chords」はブルースをどんどん転調していって12キーで演奏するという荒業。よくもこんなことを考えたものだと感心します。ジョン・コルトレーンも普通なら避けるキーでブルースを吹き込んでいたけど、それよりは一般のリスナーに対するインパクトは大きいよね。

 

ホントに傑作ですが、このアルバムこそゲッツの最高傑作だという意見には同調しません。まだまだ未完成なところだらけ、そこがこのアルバムの魅力でもあるんだけど、そういうアルバムを最高傑作なんていってしまうと、そのあとのゲッツの歩みすべてを否定することになってしまう。ゲッツというよりこの時代の空気が伝わってくる、全体的なアルバムの雰囲気で「最高傑作」なんていってしまってるんじゃないかなあ。テクニックでは50年代後半のほうがすごいし、フレーズのすばらしさでは80年代後半のほうが絶対にすぐれていると思うけど。

 

スタン・ゲッツ・カルテッツ+5

スタン・ゲッツ・カルテッツ+5