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スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

Stan Getz quartet in Paris

60年代

もともとは下のアルバムだったものを、なぜかユニバーサルが「Jazz in Paris」という企画で再販したもの。

「Jazz in Paris」けっこうたくさん出ていて、ボックスにもなっている。

Jazz in Paris

さて、このアルバム、ジャズ批評では高評価だったけど、私は数あるゲッツのアルバムの中でワースト3に入ると思っています。その理由はロイ・ヘインズ。彼がすべてをめちゃくちゃにしている。

ヘインズは個性的といえば聞こえはいいけど、好き勝手に叩いているだけ。トータルで良いサウンドを作る気がないのかセンスがないのか。ベーシストに多いけど、バッキングとソロの境界を考えず自分がフロントであるかのようなプレイをする(ように聴こえます)。

まず冒頭の「Manhã de carnaval」、スティーブ・スワロウのソロのみでゲッツはソロなし。スワロウのソロは休符を意識していない、いかにも技術がないベーシスト特有のフレージングで、おまけに音量バランスがわるく、低音中心で輪郭もはっきりしない。途中でスケール的なミストーンも発生する。

次の「When the world was young」はゲッツが美しく幻想的な世界を作る。これは良い。しかし3曲目「Singing song」はほぼゲイリー・バートンのソロのみ。続く「On green dolphin street」はやけにホットなゲッツのイントロで、他のテイクでは聴けないテンポでのこの曲が繰り広げられる。しかしヘインズの自分勝手なドラムがわかりづらく、何度か仕切り直している。

6曲目「Edelweiss」はバートンの完全ソロ。このアルバムでもっとも聴く価値があるのは「On green dolphin street」のイントロとこの曲でしょう。

そしてラストの「The knight rides again」。ヘインズのドラムソロは、重量感も技術も多彩さもなく、構成もない。バスドラとシンバルを延々と鳴らしているところなんかは創造性の欠如をも感じてしまう。

すみません、あまりゲッツのアルバムに不満を言いたくないのだけど、このアルバムは聴くたびにそう思ってしまうのです。

 

In Paris

In Paris