このアルバムはチェット・ベイカーによる「My Funny Valentine」が7曲入っているというとんでもないものなんだけど、そのうち1つがゲッツとの80年代の北欧ツアーでの録音。
80年代の北欧ツアーはヴァーヴからもコンコードからもライブ盤が発売されているけど、それらとの同一音源ではない。ヴァーヴ盤「The Stockholm Concerts /Stan Getz & Chet Baker」は1983年2月18日のスウェーデンライブ、コンコード盤「Quintessence, Vol. 1 /Stan Getz Quartet With Chet Baker」と「Quintessence, Vol. 2 /Stan Getz Quartet With Chet Baker」は2月19日のノルウェーライブですが、なんと今回の「Seven Faces Of Valentine」はそれに先立つ2月15日のポーランドライブなんですよ。だからどうしたと言われるかもしれませんが・・・
もっともいつものパターンでの展開で違いも顕著でなく、同一であろうとなかろうとあんまり関係ないかもしれないけど、ゲッツファンなら揃えるべきです。別テイクのためにアルバムを買うようなものか・・・うーん、どれもこれも同じで、それ以上言及のしようがない。